れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

変革185 Part2

暇潰し企画第3弾!前回の続き、いってみましょう。

 


 

さて、前回は2013年3月16日のダイヤ改正前日と当日のお話を中心にしてきました。ざっくりまとめると、

 

・田町所属の編成が全て大宮所属に

・7連のB編成とOM編成が共通運用に

・OM編成の組換えに時間を要するので改正後の7連運用はB編成が多数派に

 

といったところでした。

 

ということで、ダイヤ改正以降の185系の動きを時系列順に追っていきましょう。

 


 

3.OM編成の組換えと東海道進出

ダイヤ改正以降、OM05とOM07以外がB編成という状態が続いていた7連運用ですが、3月21日にOM01編成がグリーン車の組換えを終えて大宮総合車両センターから出場。方向転換を済まし、数日後に運用復帰を果たしました。

 

 

そしてこの頃、OM編成が遂に東海道線に進出したのでありました。先陣を切ったのはOM05編成。改正から4日後の3月20日に回送で東海道線を下り、翌21日の湘南ライナー10号に充当されました。これがOM編成史上初の湘南ライナー登板となります。

 

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翌週の28日にはOM07、4月8日にはOM01も登板し、OM編成の湘南ライナーが日常的に見られるようになりました。湘南ブロックの草津・あかぎ幕もなかなかの違和感でしたが、エクスプレス色と湘南ライナー幕もかなり強烈な違和感を覚えたものです。

 

湘南ライナー登板から少し遅れる形で、遂には踊り子への登板も実現しました。初の充当は3月29日の踊り子109号。こちらもOM05編成が先陣を切って登板しました。この日は金曜日で、普段なら踊り子109-110号の運転はないのですが(基本的に土休日のみの運転)、この年の3月は月曜と金曜を中心に追加で設定がされていたのでした。追加設定ということもありまして、C編成の併結はありませんでした。

 

C編成との併結が実現したのは翌30日。踊り子109・110号にOM01編成が登板。この日は土曜日でしたので、修善寺発着のC編成がくっつきました。踊り子の登板まで若干時間がかかったのは、そもそも7連が使用される踊り子の運転は指定日を除き土休日のみなので、湘南ライナーに比べると充当のチャンスは少なかったことが要因であって、素人目には意図的に避けられていたとかそういうことはなかったように見えました。

 

 

さて、話を組換え作業に戻しましょう。OM01編成の次に運用復帰を果たしたのは、改正前日に田町に疎開したOM02編成でした。3月28日にグリーン車の組換えを終えて大宮総合車両センターを出場し、方向転換ののち、定期運用に復帰しています。これでOM編成が4本復帰したことになります。

 

続いての復帰は、ダイヤ改正当日に大宮総合車両センターに入場したOM04編成。この時の入場では組換えは行わず、3月25日と28日に運転されたお召列車の予備編成を務めました。この大役のあと、組換えと方向転換を済ませ、4月7日にOM編成5本目となる運用復帰を果たしました。

 

OM04編成の復帰の直後、今度はOM06編成も組換えと方向転換を済ませ、4月10日から運用復帰。これで運用入りできるOM編成が6本となり、この頃になるとB6編成が運用に入ることはなくなっていました。

 

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早々と運用を離脱したB6編成(2013.3.16 回3131M・再掲)。 

 

 

これで残されたOM編成は、80系風の湘南色を纏うOM03編成、157系風の国鉄特急色を纏うOM08編成、そしてOM09編成の3本。この3本は改正からずっと放置されていたわけではなく、実はちょこちょこと動きを見せていたのでした。

 

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まず改正の前日に田町に疎開していたOM03編成。同じ日に疎開したOM02編成より一足早い3月25日に田町を発ち、大宮総合車両センターに入場します。編成を組み換えて運用復帰…、と思いきや、グリーン車を外して残りの6両は工場の中へ。そしてこのあと衝撃の展開が待っているわけです。

 

続いてOM08編成。こちらはOM03編成が動きを見せた前日、3月24日に田町を発ち、大宮総合車両センターに入場…、ではなく川越車両センターに向かいました。組換えと見せかけて車輪添削、見事なフェイントでした。そして29日に一旦東大宮操へ返却され、翌30日に再び田町に疎開。個人的に185系の中でOM08が一番の推しメンだったもので、なんとももどかしい日々でした。それから半月ほど経った4月17日、再び田町を発ったOM08編成は今度こそ大宮総合車両センターに入場し、グリーン車を組換え、翌18日に出場。そのまま方向転換も済ませ、4月22日に待望の運用復帰となりました。

 

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写真は4月28日の4006M(あかぎ6号)。全世界が待ち望んだOM08の復帰。当然、湘南ライナーや踊り子への登板が期待されますが、世の中そんなに上手くはいかないものなのです。

 

回4973Mから運用に復帰したOM08編成、そのまま運用通りに回り、翌23日にはホームライナー小田原21号に登板。翌24日に早速湘南ライナー10号に登板…、となるはずだったのですが、当日の朝、国府津~平塚間で送電設備のトラブルが発生しまして、まさかの運休となってしまったのでした。この後しばらくはなぜか東海道運用を避けるようにローテーションしていたOM08編成。2回目の湘南ライナー登板チャンスは5月31日のことでした。今回は大丈夫だよな…、と思った矢先、今度は茅ヶ崎駅で人身事故が発生。またか…、って感じですが、なんとか運休は回避しまして、湘南ライナー初登板を果たしたのでした。

 

それから1週間ほど経った6月9日、遂に踊り子登板のチャンスが巡ってきます。これは逃すわけにはいきません。東大宮操出庫の運用なので、また差し替えじゃねえだろうなと思い、大宮駅に回8226Mを確認に行ったところ、被り電の隙間から国鉄特急色を視認。急いで東京駅へと向かいます。

 

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運用復帰から1ヶ月半、遂にOM08編成が踊り子に充当されたのでした。昔は駅でこんな写真撮って喜んでたんですよ? 笑

 

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相方はC5編成でした。

 

さて、残るはOM09編成。改正からしばらくは武蔵野線内での試運転(乗務員訓練?)に従事していましたが、4月22日に大宮総合車両センターに入場し、組換えと方向転換を行い、26日に運用復帰。これでOM編成の組換え作業は終了となりました。

 

改めて見返してみると、改正に先立って組換えと方向転換を行ったOM05・OM07以外は、編成の順番通りに作業が進められていったのですね。なんか1本飛ばされている気もしますが…、それは次の記事でお話しようと思います。

 


 

ということで、今回はOM編成の組換え・方向転換が完了するまでのお話を書いてきました。復帰するOM編成の数が増えるに従い、運用入りするB編成の数は徐々に減っていきます。次回は、定期運用を離れたB編成の行く末、そして1本だけ取り残されたOM編成の運命を見ていきたいと思います。

 

つづく