れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア 総集編②

前回の記事の続きです。

 

今回はJRF棟の様子を振り返っていきましょう。

 


 

2014年(5月24日開催)

 

まずは2014年。運転台公開の機関車からご紹介。

 

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この年の運転台公開は大宮車両所120周年のヘッドマーク付きのEF65 2084でした。昨年12月から検査期限切れで休車扱いになっている2084号機。同時期に休車になった2083号機が入場中なので、2084号機もぼちぼち入場するんじゃないでしょうか。

 

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で、この時もちょうど2083号機が入場中でした。まさか次の全検で国鉄特急色になるなんて、当時は思いもしなかったわけです。

 

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毎年恒例の車体吊り上げ実演は愛知機関区のDE10 1592でした。DLが吊り上げ実演に使われたのは今のところこの年が最後ですね。ちなみにこの1592号機はまだまだ現役バリバリ、先日はキヤE195系の甲種を牽いてましたね。 

 

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他はEH200-10、EH500-37の姿が確認できます。ここらへんの顔ぶれは今とさほど変わりありませんね。

 

2014年はこんな感じでした。

 


 

2015年(5月23日開催)

 

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続いて2015年。運転台公開はEH200-16でした。小さいお子さんからすると、国鉄型よりもブルサンとかの運転台に入れる方が嬉しいものなんでしょうかね…?ちなみに自分も小さいころはブルサン大好きでした。今も別に嫌いじゃないですよ?

 

で、この年の最大の目玉がこちら。

 

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この頃から門司のEH500の検査が始まりまして、門司の47号機と仙台の52号機が夢の競演。いやもうこれは感動しましたね。

 

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その他にも、今は亡き北ロジのDE10 1142や…、

 

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バラされたHD300-1、

 

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EF64 1017の姿も見られました。結構バラエティ豊かな顔ぶれでしたね。

 

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車体吊り上げ実演はEF65 2095でした。

 

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この頃はそれなりに残っていた青プレPFも気付けば2093・2095の2機のみとなってしまいました。これが原色になったら激アツだなあって思っているんですけど、果たして次の全検はあるのでしょうか…?

 

これに加えて…、

 

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JRF棟の北側にはDD51 1801の姿も。DD51形式最終全般検査出場ということで、かなり気合の入った展示がされていました。1801号機の出場後も何機かDD51が入場していましたが、全検に限って言えばこれが最終、ということになりました。

 

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特製のプレートまで用意されていました。

 


 

2016年(5月28日開催)

 

続いて2016年。屋外は国鉄特急色に復刻されたEF65 2139のお披露目で大盛況でしたが、JRF棟の中も負けず劣らずの豪華な顔ぶれでした。

 

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まず運転台公開。入場直後のEF65 2117が使用されました。新鶴見生え抜きだったり、コック類が全部残っている貴重な貴重な機関車です。この頃から今後検査を通るEF65は全部国鉄特急色になるんじゃないか的な噂が出ていたので、頼むから2117だけは更新色で出してくれと祈ったものです。で、結局きっちりと更新色で出てきまして、今に至ります。

 

ところで、この年は熊本地震が発生した直後の開催となったわけでして…、

 

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入場中の機関車に「がまだせ!熊本」のプレートが差されていました。「がまだせ!」は熊本の方言で「元気出せ!」、JR貨物のこういうところが好きなんです。

 

さらに…、

 

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ヘッドマークも用意されていました。金太郎が熊本城を守っているところでしょうか。午前中はこのヘッドマークが屋外のEF65 2139にも取り付けられていたそうです。

 

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続いて車体吊り上げ実演。この年はEF64 1010が使用されました。午後の回は2エンド側に「あけぼの」、

 

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1エンド側に先ほどの「がまだせ!熊本」のヘッドマークを取り付けての実演でした。

 

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この3年後に再びEF64の車体吊り上げ実演が見られたわけですが、まさか原色の64が宙を舞う姿を見られる時が来るとは思いもしませんでしたね…。

 

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JRFマーク付きのEF64もそのうち貴重になるでしょうか。

 

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1年間にDD51 1801が展示されていたスペースにはDE11 2003の姿が。騒音防止カバーが付いていない姿はなかなか貴重なんじゃないかと。

 

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EF65-2139号機 全般検査写真」と題された写真展示もありました。このバルブかっこよすぎません…?

 


 

2017年(5月27日開催)

 

続いて2017年。JR貨物30周年記念ということで、この年も豪華な内容でした。

 

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まず運転台公開のEH500-13。2014年以来3年ぶりにヘッドマークが付きました。1エンド側は「コンテナ特急 たから」、

 

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2エンド側は福山レールエクスプレスの出発式に使用されたヘッドマークでした。本線上でヘッドマークを付けて走る機会があまりないEH500ですが、こうして付けてみると意外と様になりますね。

 

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区名札の横にはJR貨物30周年記念のプレートが。

 

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門司から来ていたEH500-67にも同じデザインのプレートが。

 

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さらにEH500-8の姿も。ピッカピカですが部品が色々と足りません。

 

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他にもHD300-14や…、

 

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EF64 1020の姿も。この頃からJRFマークが使われなくなるなんて噂が出始めていまして、ひょっとしたらこの状態のまま出てくるんじゃ…、なんて思っていたら見事にロゴなしの状態で出場。1020号機の次に入場した1027号機もロゴなしの大宮更新色で出場したのですが、その次の1028号機以降は原色への復刻が始まりましたので、結局JRFマークなしの更新色は2機のみのレアキャラになってしまいました。

 

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そして車体吊り上げ。この年はEF65 2057が使用されました。

 

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2057号機にもJR貨物30周年記念のプレートが。

 

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2016年の5月に2139号機が国鉄特急色になりまして、同年10月に2065号機が2機目の国鉄特急色として出場するまでの約1年半の間に更新色のまま出てきたEF65が何両かおりまして、そのうちの1両がこの2057号機ということになります。

 

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EF65の車体吊り上げ実演自体は翌年も見られたわけですが、更新色のEF65を使っての実演はこれが最後ということになってしまいました。

 

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最後に、すっかりDL置き場と化したJRF棟の北側。愛知機関区のDE10 1557が展示されていました。2015年のDD51形式最終全検出場に引き続き、DE10形式もこの1557号機が最終全検となりました。午後は別デザインのヘッドマークが取り付けられていたってのをさっき知りました。

 


 

2018年(5月26日開催)

 

続きましては2018年。屋外はさながらロクヨン祭りといった感じでしたが、JRF棟はロクゴ祭りです。

 

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運転台公開はEH500-16。2年連続でEH500が使用されましたが、この年はヘッドマークの掲出はなしでした。

で、先ほどロクゴ祭りと書きましたが、この年はなんとEF65が3機も入場していまして…、

 

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まず2070号機。本格的な国鉄特急色復刻が始まってから最初のOM公開ということで、1年前からは想像もつかないような光景が繰り広げられていたのでした。こんな状態の国鉄特急色を見られる日が来るなんて…。

 

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こちらは2101号機。入場直後だったのでまだ更新色のままでした。このあとクリームプレートの国鉄特急色になりまして、新鶴見のトップスターの座へと上り詰めるわけです。

 

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そして2074号機。この位置にいますので、車体吊り上げ実演はこの機関車ということになります。

 

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2エンド側に「あけぼの」を取り付けての実演となりました。

 

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こんな光景が繰り広げられるなんて、数年前には想像もつきませんでしたね…。

 

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EF65が3機、そのうち2機が国鉄特急色。ものすごい光景です…。EF65にばっかり気を取られていましたが、EH500も3機入場していたみたいですね。

 

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EF64国鉄色復刻第1号となった1028号機の写真も展示されていました。このヘッドマークも見てみたかったですね…。

 


 

2019年(5月25日開催)

 

最後に2019年。屋外はEF65祭り状態でしたが、JRF棟の主役はEF64でした。

 

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まずは運転台公開から。3年連続のEH500ですが、この年は2号機が使用されました。入場直後ということで、満身創痍といった感じです。

 

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こちらは綺麗な姿になったEH500-22。EH500も例外なくJRFマークが省略されるようになってしまいました。

 

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2018年は3機が同時に入場していたEF65ですが、2019年は2089号機のみが入場中でした。

 

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2089号機と言えばこの蛍光灯カバー。この状態のまま国鉄特急色に塗り替えたもんですから、なんとも歪な外観となっているのはご存知の通りかと思われます。 

 

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EH500-2と同時に入場したHD300-4はJRF棟の北側に。「カンガルーライナーSS60」の出発式に使用されたヘッドマークが取り付けられていました。なかなかどうして似合うもんです。

 

そして車体吊り上げ実演は…、

 

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EF64 1037です。EF64国鉄色復刻も本格的に始まりまして、遂に国鉄色EF64が宙を舞う日が訪れたのでした。1エンド側は「北陸」、

 

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2エンド側は山陰本線の迂回貨物運行の際に使用された「がんばろう岡山 がんばろう広島」のヘッドマークが取り付けられていました。

 

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何度も言うようですが、本当に数年前には想像もしなかったような光景です。

 

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国鉄型があと何機検査を通るのかわかりませんが、最後まできっちりと見届けたいものですね。

 


 

ということで、2014年以降のJRF棟の様子を振り返ってみました。OM公開は屋外の機関車展示も楽しいんですが、JRF棟が本当に毎回楽しいんですよ。毎年様々な展示をしてくださるJR貨物の方々に感謝です。

 

もし今年OM公開が開催されていたら、EF64が1038号機と広島更新色の1049号機、EF65は2083号機、さらにEH500-901もいたわけで、これまた豪華な顔ぶれだったのではないでしょうか。ちょっと悔やまれますね…。ただ、こんな状況下ではイベントなんて言っている場合じゃないですから仕方ないことなんですけれどもね。次回の開催を楽しみに待ちましょう。

 

次回はEC棟とかそこらへんの振り返りをしていきます。ではでは。