普段は実車のことばっかり書いているこのブログですが、レール輸送好きとして黙っていられない商品が発売されましたので、今回はレビュー的なものを書いてみようと思います。
その商品というのがこちら。プラレール KF-07 レール運搬車 です。
プラレールと言えば3両編成の商品を思い浮かべますが、1両編成の車両や貨車、増結用の中間車が1両ずつ箱詰めされた商品もありまして、それらのラインナップには"KF"のナンバリングが付けられています。
このKFシリーズでは新幹線の中間車が多く発売されていました。新幹線は長く繋げてなんぼみたいなところはありますから、当然の商法であると言えるでしょう。ところが、2020年6月、KFシリーズから新幹線の中間車が姿を消すことになります。そして何を血迷ったのか、代わりに登場したのが「動物運搬車」「レール運搬車」「クレーン操重車」という凄まじいメンツ。何があった。
…、とまあこのような経緯で登場した「レール運搬車」。レール輸送好きとしては黙っているわけにはいきません。早速買ってきましたので、色々と見ていきましょう。
箱から取り出してみるとこんな感じです。1両につき1/2レールが2本ついてきますので、1/2レールがなくてもすぐに遊べます。
積まれているレールを外すとこうなります。
赤で囲ったパーツがレールの凹の部分と噛み合い、レールが固定されるという仕組みになっています。横に伸びているクレーンみたいなパーツも一応レールを上から押さえる形になりますが、どちらかというと飾りみたいなもんですね。
パーツを組み替えると1/2レールを縦に2本積載できます。貨車にちゃんと溝があるので、縦でもがっちりと固定できます。ちなみにですが、この積み方だとブロック橋脚はくぐれません。オタク目線だとこの積み方は何をモチーフにしているんだ…?って考えちゃいますけど、まあこれはあくまでも玩具ですから、こういうギミックがあった方が面白いってことなのでしょう。
ところで、普段チキを目にすることが多いので、こういうのを見ると「2両使って直線レールを運べないのか」、とか考え始めるわけです。
…、ということで2両買ってやってみました。実際のチキのように2両に渡って積むこと自体はできました、が、
貨車の底面の溝でレールががっちりと固定されてしまうので、カーブを曲がれません。まあ考えてみりゃ当たり前ですね。ただ、見た目はいい感じなので、駅の側線とかに置いておくのにはいいかもしれないですね。
…、とまあ商品の概要はこんな感じになります。なかなかに面白い商品なんですが、実はプラレールでレール運搬車が発売されたのはこれが初めてではなくてですね…、
2009年11月に発売された「レールをまもろう!保線車両オールスターズ!」というセットの中にJR東海のキヤ97系が入っておりまして、こちらもまた1/2レールを積載できるよくできた車両になっています。キヤ97系のお話もどこかで書けたらなと思っているところです。
さて、今回すげー久々にプラレールを買うことになったわけですが、せっかくだし牽引機も買った方がいいかなあと思いましてですね…、
近くにあったこんな商品も一緒に購入しました。S-34 自動車運搬列車 です。商品名的にはトミカを載せられる貨車がメインなんでしょうけど…、
牽引機が国鉄特急色のPFっていう…。渋い。ちなみに後ろの貨車もなかなかすごくてですね、こんな長い車体なのに曲線区間でも橋脚に干渉しないという、プラレールの建築限界ギリギリを攻めた歴史的な車両となっています。
まあそれはさておき…、
レール運搬車と繋いでみました。が、なんか PFと繋げてチキ と言うよりは…、
この手の保線車両に近い気がしますね。箱にも「レールを運ぶための台車」って書かれていますし、チキではなく保守用車をイメージしているのでしょう。
ということで、長々とレビューを書いてみました。新幹線の中間車の代わりにレール運搬車っていう思い切った方向性にビックリしたものですが、これはこれで色々と遊べて楽しいんじゃないかと思います。これ以外にも(大人にとっても)興味深い商品が続々と登場していますので、今後の商品展開に注目ですね。
以上、オタクがプラレールのレビューしてみたのコーナーでした。