れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2020/6/29 鉄道博物館 Part2

Part1の続きです。

 

車両ステーションを堪能した後は南館の「ビューレストラン」で昼食。一部メニューの販売休止こそあるものの、館内のレストランは全て営業していました。

 

昼食後はビューレストランの奥にあるトレインテラスに寄り道。

 

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眼下に保線車両置き場が見えます。積み置きされたレールもたまりません。

 

で、下の階に降りまして、南館の展示を見ていきます。

 

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一昨年の7月5日にオープンした南館。こちらも本館同様に普段よりも閑散としており、なんだかイメージ画像みたいな写真が撮れました。

 

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展示のために1両丸ごと製造されたE5系。「博物館」と言われると、どうしても過去の遺産を展示する施設というイメージを持ってしまいますが、現代の車両をこのように展示することもまた博物館の重要な役割の1つなのだと思います。

 

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…、それにしても本当に長いノーズですこと。

 

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そのお隣は過去の遺産、400系。

 

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400系と言えば新幹線車両では珍しい方向幕。なかなかイケてるデザインですよね。

 

ところで、この400系なんですが…、

 

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車掌室にこんなメモ書きが残っています。

 

400系L3編成の東京方先頭車として活躍していた411-3号。L3編成は400系の中で最後まで残った1本で、ラストランもこの編成が務めています。恐らくこのメモは2010年の4月15日に乗務された車掌さんが貼り付けたものだと思われます。下の方に15日と16日に充当された列車の列番が記されていますね。16日に乗務された車掌さんが赤で書き足したのでしょうか。そして、定期運用最終日の2日後、4月18日にラストランが運転され、この411-3号のみが福島総合運輸区で保存されていました。その後、2017年12月に陸送が行われ、鉄道博物館で保存されることとなったわけですが、引退から実に10年もの間このメモが残されていたと思うと感慨深いものがあります。そして、このメモを残したまま展示しようという判断に感銘を受けたものです。

 

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改めて、2両を正面から。ここまで引いて撮れることもなかなかないのではないでしょうか。

 

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あとは3階の歴史ステーションを見てみたり。2階のシミュレーターが休止されていることもあり、南館の2~3階はかなり空いていましたね。

 

南館を堪能した後は本館に戻るわけですが…、

 

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ランチトレインの183系の幕が変わっていました。

 

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クハ183-1009は前回来た時も「あずさ」でしたが…、

 

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クハ183-1020の幕が「踊り子」になっていました。これも今回の目的の1つだったり。

 

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この絵幕、183系にもめちゃめちゃ似合うんですよね。現役時代を見られなかったのが本当に残念です…。

 

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ちなみに側面はなぜか「L特急 踊り子 小田原」。今は小田原行きの踊り子幕は入ってなかったと思います。

 

クハ183-1020を舐め回すように撮った後は、本館に戻りまして…、

 

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「全線運転再開記念 常磐線展」の会場へ。

 

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入口には巨大なC62のパネルが。「ゆうづる」のヘッドマークとナンバープレートは本物のようです。

 

企画展示場内は撮影禁止なので内部の写真はありませんが、なかなかに見応えのある展示でした。ちなみに、本館1階のミュージアムショップ「TRAINIART」でこの企画展の図録が販売されています。もちろん買ったんですけど、まだ開けられていないので、このブログを書き終えたらじっくり読もうと思います。

 

企画展を見た後はコレクションギャラリーへ。こちらは特に撮影が禁止されているわけではないようです。

 

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前回は双頭レールを見てニヤニヤしていましたが、今回の目的はこの「北斗星」のヘッドマーク

 

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北斗星」と言えばこの銀ステンのマークを思い浮かべますが…、

 

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1枚だけ金ステンのマークが存在するのです。定期運行の終了間際や臨時便の最後の数日に取り付けられ、話題になりました。そして現在は鉄道博物館に寄贈され、コレクションギャラリーに展示されているというわけです。

 

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その他にも「エルム」や「北斗星宇宙号」、

 

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「あけぼの」や「富士・はやぶさ」などなど、車両基地イベントでよく見かけるヘッドマークが収蔵されています。

 

で、コレクションギャラリーを出て北の方に進むと科学ステーションがあるわけですが…、

 

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一応開いてはいるんですけれども、実際に触って学ぶことができるのが売りのコーナーということもありまして、大半の展示物が休止状態になっています。そんなわけで(時間が時間だったこともあるんでしょうけど)、人の姿はほとんど見かけなかったですね…。

 

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立入禁止のテープが物々しさを醸し出しています。

 

ここから下に降りると…、

 

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水玉103系の鎮座するキッズプラザがあります。普段であれば「なりきりゾーン」や「プラレールゾーン」で賑わっているような場所ですが、どれも休止中ということでここも閑散としていました。キッズカフェについては、一部のメニューの販売を休止していますが、営業自体は行っていました。

 

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水玉103系の車内に入ると、常磐線展の中吊り広告がありました。

 

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そしてこんな中吊りも。651系登場時の貴重な貴重な広告ですね。結局この列車名公募は「スーパーひたち」で決着したわけですが、他にどんな案が出ていたのか気になるところです。

 

で、キッズプラザの外へ。

 

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外に出ると正面に「ミニ運転列車」の乗り場がありますが、こちらも休止中です。

 

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なんだか別の世界線に来てしまったような感覚。再びここが賑わう日はいつ来るのでしょうか…。

 

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線路にも錆が目立ちますね…。

 

そんなミニ運転列車の線路を横目に、さらに北に向かうと…、

 

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鉄道博物館の最北端エリアに到着。キハ11 25と、EF55 1が搬入されて車両ステーションから追い出されたDD13 1が佇んでいます。

 

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鉄道博物館で最も影の薄い車両のように思えるキハ11 25。ただ、この位置だと高崎線とか川越線の車内からはよく見えるんですよね。

 

で、来た道を戻りまして、ミュージアムショップで常磐線展の図録を購入し、退館。

 

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最後に入口前のクハ167形を。これずっと実車の生首だと思っていたんですが、もともと交通博物館に展示されていたレプリカのようです。ただ、レプリカと言っても実車の部品を使って作られたものなので、本物みたいなもんですね。

 

以上、2年ぶりの鉄道博物館訪問でした。結局閉館ギリギリまで滞在していましたね…。このような状況下での営業は大変なことも多いと思うのですが、温かく迎えてくださった鉄道博物館のスタッフの皆様には本当に感謝です。ありがとうございました。

 

さて、帰りは大宮駅まで歩いて、埼京線に飛び乗ったのですが、時間がちょうどよかったので…、

 

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3096レ EF210-152+コキ 西浦和

 

超久々に西浦和で貨物を1本回収。驚きのヌルさ。

 

今度こそこれで撤収。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。