本日分です。
今日はレール輸送の歴史が大きく動いた1日となりました。
やって来たのは首都圏のレール輸送の拠点、越中島貨物駅。約1年ぶりの訪問です。
昨日までお盆ということで、ロンチキがお休み中です。
さて、そんなお盆明けの越中島貨物駅に姿を現したのが…、
※構内入換 キヤE195系LT-1編成 越中島貨物
ロンキヤこと、キヤE195系LT-1編成です。
今年の5月13日に首都圏へとやって来たLT-1編成。7月に1週間ほど小牛田に帰りましたが、それ以外はずーっと首都圏に滞在していまして、尾久と東大宮操を行ったり来たりしてみたり、編成の向きを変えてみたり、最近では長野支社管内での試運転も行いました。そして今日、遂に東京レールセンターへの入線が実現したのです。
越中島貨物線への入線自体は、2018年9月3日の試運転以来2回目となります。ただ、当時は3~10号車を抜いた3両編成での入線だったため、フル編成での入線はこれが初めてです。また、前回は着発線で折り返しているはずなので、引上線への入線はこれが初めてになると思われます。
ところで、運転台をよーく見ると、中で入換係員の方が旗を振っています。スイッチャーを用いての入換の場合は、入換係員の方がスイッチャーのデッキや控車の上に乗って誘導を行いますが、キヤの場合は運転室内で誘導を行うようです。
さらに注目していただきたいのが運転台の上部。向かって左側の表示灯が点滅していました。
キヤE195系は、保守用車用の列車防護装置(表示灯)を搭載しており、保守用車として自走でレールセンターに入線することができます…、ってのは『臨時工事列車 Vol.2』にも書いたりしましたが、実際に点灯しているところは初めて見ました。
ゆっくりと引上線を進んでいき、この位置で停車。スイッチャーであればここから推進で折り返していきますが、さすがにロンキヤは逐一運転台を交換しないといけないようです。
折り返し待ちのロンキヤの先には、ロンチキB編成とC編成。世代交代を象徴する1コマとなりました。
エンジンが再度起動し、東京レールセンター南側の線路へと入線していきます。ちょうど脇を京葉線のE233系が通過していきました。
編成後部もおでこのライトと表示灯は点きっぱなしでした。
文字通り未踏の地へ。レール輸送新時代に向けての大きな大きな一歩です。
今回の入線は訓練目的ということで、運用開始まではまだまだ時間がかかりそうですが、世代交代が着実に近付いていることを強く実感する出来事でした。
以上です。