昨日分です。歴史が大きく動いた1日でした。
2018年1月に登場したST-1編成を皮切りに、現在ST-7編成までが小牛田運輸区に配置されているJR東日本のレール輸送用新型気動車キヤE195系1000番台。(ST-1編成は尾久車両センターに転属しましたが)。小牛田配置の編成は基本的に東北地区のレール輸送で使用されるようで、現在も各地での試運転が続いています。
ところで、JR東日本が2017年9月に発表したレール輸送用新型気動車導入に関するプレスには、首都圏エリアについての記載がなく、ST-1編成が尾久車両センターに転属した以外にあまり大きな動きは見られなかったのですが、この度ついに首都圏向けのキヤE195系が登場することとなりました。首都圏のレール輸送の歴史に残る出来事です。見逃すわけにいきません。ということで、気合いを入れて行って参りました。
記念すべき首都圏向け第1回目の甲種輸送、せっかくならば都会らしいところで撮りたいなと思いまして、常磐線の複々線区間へ。緩行線との被りがかなり怪しいなと思いつつも、ギリギリ抜けることに賭けて馬橋を出たところの首振りを選択しました。
73レ EF66 101+コキ 馬橋~北松戸
まずは甲種の1時間前を走る73レから。丸目の101号機でした。廃車も出始めているEF66の100番台、この101号機もいつまで残ることやら…。
364M 普通 上野 E531系K408編成 馬橋~北松戸
せっかくなので普電もということで、甲種の前を走る中電を1本。この列車の1本前を走るときわ68号が遅れていたようで、どうやら甲種も馬橋支線で足止めされている様子。懸念していた緩行線も通過し、一安心したところで主役の登場です。
9351レ EF65 2127+キヤE195系ST-13+ST-12+ST-11+ST-10+ST-9+ST-8編成+ヨ8625 馬橋~北松戸
2127号機にエスコートされ、首都圏向けのキヤE195系が遂に登場です。今回は6編成まとめての輸送、キヤE195系の甲種輸送で最長の編成となりました。これだけ連なると壮観ですね。
振り向いてもう1枚。最後尾にはヨ8625が連結されていました。
このあと甲種輸送は隅田川駅でしばらく停車するので、先回りして終着駅の田端操へ。
到着後のシーンを陸橋から1枚。ヨ8625は隅田川駅で切り離されたようです。
いつまでも眺めていたいところでしたが、どうやら入換が始まりそうだったので田端運転所の方へ移動。
程なくして、DE10 1704がキヤを引っ張ってきました。機関車の次位に連結されたST-13編成のキヤE195-1013のみ前面がシートで覆われています。
EF65 1104に見守られ、全6編成が無事に田端運転所に到着しました。
最後尾に連結されたST-8編成には日本車両のコンテナが積まれていました。
なんか色々と積まれていたようですね。積み降ろし作業が行われていました。
パーっと全体像を見渡しましたが、小牛田に配置されたST-2~7編成と同じ仕様のようです。ST-1編成に搭載されたレール積下装置は量産車には取り付けないのでしょうか…?
恥ずかしながら今回が初見となったキヤE195系同士の連結面。こんなのがこれから日常的に見られると思うとめっちゃワクワクしますね。
しばらくして、ST-13~11編成とST-10~8編成の切り離し作業がスタート。どうやら3編成ずつに分割して入換を行うようです。
切り離された3編成は一旦上中里方へ引き上げ、推進で北部仕業庫の手前まで移動。
ちょっと強引ですが、DE10 1752と並びました。
そして、DE10の機回しが行われます。
ゆっくりとキヤに近づいていき…、
こんな状態に。
ゆっくりとキヤを引っ張り出していきます。このままこちら側までやって来るのかと思いきや、この状態で停車。しばらく動きそうになかったので、駅前に戻って遅めの昼食を。
運転所の方に戻ってくると、ちょうど入換が再開するところでした。
機関車との組み合わせも今だけの光景になってしまうのでしょうか…?
振り返って後撃ち。ここからもう少し進んだところで停車し…、
今度は推進でこの位置へ。南亘踏切を通り、いよいよ所属先の尾久車両センターへと入線します。
長年に渡って噂され続けてきた首都圏の工臨の「キヤ化」。実現に向けた大いなる一歩です。
残りの3編成の入換は後日行われるようだったので、これで撤収しました。以上です。