れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2020年を振り返る 4~6月編

前回の記事の続きです。

 

2020年4月7日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、東京を含む7都道府県に緊急事態宣言が発令されました。生まれて初めて聞いた「緊急事態宣言」というワード。内閣官房ホームページの新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の対応について|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室に掲載された「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」(PDF)には『国民の生命及び健康に著しく重大な被害を与えるおそれがあり、かつ、全国的かつ急速なまん延により国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある事態が発生したと認められる。』*1と宣言の発令理由が記載されており、これはとんでもないことになってしまったと、さすがに危機感を覚えたものです。

 

さらに翌週の16日には緊急事態宣言の区域が全国に拡大され、いよいよ表へ出ることすら躊躇うような状態が出来上がりつつありました。

 

緊急事態宣言の発令に際して、「生活の維持に必要な場合を除き外出を自粛すること」が要請されましたので、4月に入ってからは撮り鉄もお休みして、基本的に家に引きこもる日々が続きました。公共交通機関を使わず、誰にも会わずに近場で写真撮って帰ってくるくらいならリスクもほとんどないでしょうし、事実、緊急事態宣言発令の際の首相会見で「散歩くらいはOK」という旨の発言もあったわけですが、なんとなく外に出たくないっていう自分でもよくわからない思いに駆られ、5月の半ばまでカメラを触ることはありませんでした。

 

で、家に引きこもっていた間なんですが、個人的にやらなきゃいけないことは色々ありましたけど、やっぱり暇な時間がどうしても増えてしまうということで、4月から5月の頭にかけては暇潰し企画と題してブログで色々書いたりしていました。中でも「変革185」シリーズは個人的にも結構面白いものが書けたと思いますので、改めてここにリンクを貼っておきます。

 

om08amagi.hatenablog.com

 

今思い出しても本当に暗黒期と言いますか、なんかもう本当に嫌な時期が1ヶ月くらい続いたわけですが、5月14日から段階的に緊急事態宣言が解除され始めます。依然として予断を許さない状況ではありましたが、少しずつ事態が好転してきていたので、2ヶ月ぶりにカメラを持ち出してみました。

 

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復帰1発目の被写体は5月20日に運転された単8283列車。広島更新色のEF64 1049とEH500-901の入場が重なり、単8283史上稀に見ぬ超豪華編成が実現しました。復帰と言っても、まだ公共交通機関を使うのには躊躇いがあったので、近場で2ヶ月分の鬱憤を込めてぶん流しました。

 

この5日後の25日には緊急事態宣言が全面的に解除されまして、ここから少しずつ元の生活に戻っていくんだと希望を抱いたものです。まあ、現実はそう甘くなかったわけですが。

 

それじゃあ撮り鉄も本格的に再開…、といきたいところでしたが、今度は身の回りのバタバタが本格化しまして、6月に入ってからもほとんどカメラに触れない日々が続きました。

 

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そんな中、外出ついでに1度だけ田端でキヤを撮っていました。

 

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5月15日付で小牛田運輸区から尾久車両センターに転属したST-1編成。尾久キヤの歴史はここから始まりました。

 

もう本当に気の滅入る3ヶ月間だったんですが、6月下旬にようやく身の回りのバタバタが落ち着きまして、やっとこさ本格的に撮り鉄復帰と相成りました。

 

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本格復帰1発目は2年ぶりの鉄道博物館へ。コロナの影響で臨時休館となっていたてっぱくですが、6月10日から諸々の制約を設けた上で営業を再開しています。

 

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館内では2020年3月14日の常磐線全線運転再開を記念して、「全線運転再開記念 常磐線展」が開催されていました。

 

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常磐線ゆかりの列車のヘッドマーク掲出や、大ボリュームの企画展示、楽しすぎて結局閉館ギリギリまで居座っていました。

 

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ただ、 入館者数の制限や一部コンテンツが休止されていることもあり、なんだか別の世界線に来てしまったような感覚に陥ることも。そんな状況下でも温かく迎えてくださった鉄道博物館のスタッフの方々には、本当に頭が上がりませんね…。

 

 

これで2020年の上半期が終了。4月からの3ヶ月間は思い出したくもないけど、思い出すような記憶もほとんど残っていないような、そんな不思議な期間でした。ただ、5月の緊急事態宣言の解除後はコロナの感染者数も減少傾向となり、6月には身の回りのバタバタからも解放されまして、希望に満ちた状態で下半期へと突入するのでした。まあ、コロナ騒動はそう簡単には収束しなかったわけですが…。

 

つづく。