れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2022/1/18 金町工臨(取卸し)・越中島貨物駅など

一昨日の分になります。

 

まずは乗り換えついでの新宿駅で…、

 

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5120レ 各停 新宿  7000系7727F 新宿

 

「迎春」マーク付きの7727Fを。5000系の迎春マークは10日で掲出が終了しましたが、こちらは依然として取り付けられたままになっています。

 

で、ここからJRに乗り換えまして…、

 

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やって来たのは金町駅。材料線に短キヤが停まっています。

 

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※留置(金町工臨) キヤE195系ST-13編成 金町

 

2022年は1月12日の工8421Dから稼働開始となったキヤE195系。初荷は17日発送の金町工臨でした。昨年に引き続き、今年も東京支社向けからスタートです。

 

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さて、金町駅に着くや否や作業が始まっていたので、今回は取卸し作業を観察してみました。金町保線技術センターには小型のクレーンが常設されているので、これを使用して取卸しが行われます。現場によっては山越器を設置したり、ユニック車を使ったり。取卸しの方法自体はチキ車時代とほとんど同じのようです。

 

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チェーンブロックにレールを取り付けて、走行桁を水平移動させて、所定の場所に降ろす。チキ車時代と全く同じ流れです。

 

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これで1本分の取卸しが終了。あとはこれが21回繰り返されます。

 

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ところで、キヤE195系は保守用車としての使用も想定されているため、自力で保線基地内を動くことができます。これもキヤ化の大きなメリットの1つと言えるでしょう。

 

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他の保線車両に紛れて取卸し作業をしている光景は、なかなか面白いものです。

 

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さて、昼飯を食べている間に作業も終盤になっていまして、下段のレールの取卸し中。先程まではこちらから見て手前側にレールを降ろしていましたが、終盤は奥側にレールを降ろしていました。

 

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最後の1本の取卸しが終了。あとは撤収作業に移ります。

 

キヤ工臨稼働開始からもうすぐ1年になりますが、ようやく定尺キヤの取卸し作業を見ることができました。他の現場も見に行ってみたいものですね。

 

 

さて、ここから一気に移動して越中島貨物駅へ。新年最初の訪問です。

 

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まずは積卸作業場から。年末年始の休業も終わり、久々にキヤがいる光景を見ることができました。

 

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この日の時点で積卸作業場にいたのは5編成。手前から3本目の線路にST-18編成とST-19編成、その手前にST-12編成とST-11編成、一番手前にST-16編成が留置されています。

 

ST-18・ST-19編成は12日の午後便、ST-11・ST-12編成は17日の午後便、ST-16編成はこの日の午前便でそれぞれ送り込まれました。また、この他にも12日の午前便でST-13編成(17日の午前便で発送済)とST-14編成(この日の午前便で発送済)、13日の午前便でLT-3編成(17日の午後便で発送済)が送り込まれています。

 

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ところで、この日は運河に何やら見慣れないものの姿が。

 

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その正体は「艀(はしけ)」と呼ばれる船舶です。艀とは河川や運河での貨物輸送に使用されている平底の船舶で、トラック等では運べないような重量物を輸送するのに適しています。正確には、茶色いいかだのようなものが「艀」で、右側にいる白い船は「タグボート」と呼ばれる曳舟です。艀自体にはエンジンが付いておらず、移動の際はタグボートの力を借りて航行することになります。

 

なぜレールセンターに艀がいるかというと、もちろんレールを運ぶためです。2016年4月から新日鐵住金(現 日本製鉄)が専用貨車による国内向け150Mレールの輸送を本格化させ、東京レールセンターにも八幡製鉄所から150Mレールが直接送られてくるようになりましたが、その運転頻度からもわかるように東京レールセンターへのレール搬入は依然として船舶による輸送が主流となっています。貨物船でレールセンター付近の物流拠点まで輸送し、艀でレールセンターに搬入、という段取りになっているようです。

 

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さて、しばらく眺めていると艀に積まれたレールの陸揚げが始まりました。

 

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イグアナクレーンの真価が発揮されるシーンです。レールを貨車に積み込むだけならこんなにも大きなクレーンを用意しなくてもよさそうですが、運河からレールを陸揚げするとなるとこれくらいの大きさが必要になるのでしょうね…。

 

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…、一生眺めていられますね。

 

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ここから艀の内部までは見えないのですが、この大きさだとかなりの量のレールを積めるのではないでしょうか。

 

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艀自体も何種類か存在するようで、他のものも見られたらなと思うところです。なかなか難しそうですが…。

 

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レールの陸揚げを横目にお休み中のST-12編成とST-18編成。この日はキヤへの積込作業は行われなかったようです。

 

さて、陸揚げの途中でしたがここで積卸作業場を一旦後にしまして、今度はしおかぜ橋へ。

 

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積込線に移動機と貨物所属のチキ、そして12日の午前便で送り込まれたST-17編成がいました。ST-17編成については19日の午後便で発送されています。

 

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年末に来た時もそうでしたが、旅客会社所属のチキの整理が終わったので、貨車置き場はがらーんとしています。

 

これだけ撮って再び積卸作業場の方へ。その道中…、

 

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ちょうど京葉線が来たのでキヤと絡めて1枚。この距離でも存在感抜群ですね。

 

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積卸作業場に戻ってきた頃には作業が終わっており、艀はいなくなっていました。クレーンも構内の東側へ移動しています。

 

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ST-16編成と…、

 

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ST-11+ST-12編成。昨年はこのコンビに色々と振り回されましたね…。

 

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振り向くと先ほどのST-17編成の姿も確認できました。

 

ということで、この日はこれにて撤収。今年もマイペースにキヤ工臨を追いかけていけたらなと思います。

 

以上です。