れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

【祝 鉄道開業150年】2022/10/14 岡谷工臨・品川工臨など

1872年10月14日、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開業しました。

 

それから150年。路線網は全国に拡大し、営業列車の最高速度は時速320キロまで向上、単なる移動の手段に留まらず「鉄道に乗る」ことそのものを目的とした豪華列車も数多く誕生しました。

 

150年という時を経て、日本になくてはならない存在となった鉄道。これからも安全を第一に発展し続けていくことを願います。

 


 

鉄道開業150年のメモリアルデーとなった2022年10月14日。各所でイベントが行われるようで色々と悩みましたが…、

 

結局ここにいました。

 

鉄道開業150年目の朝を迎えた越中島貨物駅。いつもと変わらぬ姿です。

 

早速午前便の入換が始まりました。手前の2本ではなく奥の編成が積卸作業場の方へ向かい…、

 

※入換(岡谷工臨) キヤE195系ST-18編成 越中島貨物

 

折り返して通路を通って引上線へ。午前便の岡谷工臨です。雨に濡れたレールが実に美しいですね。

 

この後はいつも通り潮風の散歩道へ。

 

到着してびっくり。移動機が4重連の状態で留置されていました。手前にTMC400Aが2機、そして…、

 

最近見かけなかった「越中島の犬」ことTMC500Wの2機も繋がっていました。留置中とはいえ、この2機が重連の状態になっているのは久々に見た気がします。

 

 

…、それにしても、顔を突き合わせての連結は初めて見た気がします…。

 

奥には入換待ちのST-18編成の姿も。キヤE195-1118、なんともときめくナンバーです。

 

そうこうしているうちにタイムリミットになったので移動。

 

工7231D(入換) 東京RC送り込み  キヤE195系ST-17編成 越中島貨物

 

午前便の送り込みがあったので境川の横断橋で撮影。先日の川崎工臨に使用されたST-17編成、荷票は既に抜き取られていました。

 

工7230D(入換) キヤE195系ST-18編成 越中島貨物

 

少し時間が空きまして、反対側から岡谷工臨が登場。

 

小名木川駅で暫し停車するので先回りしまして…、

 

工7230D 岡谷工臨  キヤE195系ST-18編成 越中島貨物~新小岩

 

小名木川でもう1枚。運用開始日の午後便からチャレンジし続けることn回、ようやく理想の切り位置で撮れました。まるで建造前からキヤE195系の登場を予見していたかのごとく、橋の長さと編成の長さがドンピシャです。

 

余韻に浸りつつさらに移動しまして…、

 

※留置(金町工臨) キヤE195系ST-9編成 金町

 

今度は金町駅へ。ちょうどST-9編成が取卸作業中でした。

 

着いた頃にはもう終盤だったようで、ちょうど最後の1本が降ろされるところでした。

 

相変わらず賑やかな金町保線技術センター。保線車両たちに紛れてキヤがしれっと作業しているところが実に面白いです。

 

このあとキヤは構内の西側へ移動。

 

工9476D 近津工臨返空  キヤE195系ST-10編成 金町

 

その脇を近津工臨返空が通過していきました。

 

13日の夜に発送されたST-10編成の近津工臨。キヤになって随分と強行スケジュールになった感のある水郡線工臨。いつか撮りに行ってみたいものですが…。

 

工9941D 岡谷工臨  キヤE195系ST-18編成 金町

 

程なくして、今度は新金線からキヤがやって来ました。先ほど越中島貨物線で撮影した岡谷工臨です。

 

鉄道開業150年の記念日に相応しく(?)、賑やかな金町駅でした。

 

 

さて、この後は再び越中島貨物駅へ。

 

雨が上がっていたので朝と同じアングルで1枚。貨車置き場で並んでいるキヤはST-19編成とST-8編成でした。

 

向かって左側のST-19編成が起動。前照灯が点きましたがすぐに消えまして…、

 

やはり積卸作業場の方へ。どうやら定尺キヤの入換はこの手順がデフォルトになったようですね…。

 

工7232D(入換) キヤE195系ST-19編成 越中島貨物

 

朝と同じ構図では芸がないので、午後便は周囲の景色も入れつつ撮ってみました。

 

1958年に開業した越中島貨物駅(開業当時は越中島駅)。構内の北側はすっかり住宅地になりましたが、南側のいわゆるレールセンターの部分の姿はさほど変わっていません。2年ほど前までは溢れんばかりのチキが構内を埋め尽くしていましたが、現在の主役は黄色いキヤ。構内の形こそ変わりませんが、ようやく周囲の近代的な景色に馴染んだように思います。

 

で、再び潮風の散歩道へ。

 

キヤが1本増えていました。

 

 

午前便で送り込まれてきたST-17編成。早くもレールが積まれていました。

 

ちょうど犬とのコラボも撮れる場所に留置されていました。

 

 

TMC400Aが本格的に稼働し始め、すっかり出番のなくなった越中島の犬たち。もう稼働することはないのかもしれませんが、マスコット的存在として残ってくれればな…、と思うところです。

 

この後は再び境川の横断橋へ。午前と同じ撮影地じゃ…とも思いましたが、越中島貨物線沿線の草の生命力が凄まじく、結局ここに落ち着きました。

 

工7232D(入換) キヤE195系ST-19編成 越中島貨物

 

午後便の品川工臨。なんと作業灯が点灯していました。150年目のフル点灯、感無量です。

 

さて、最後は新小岩信号場へ。

 

名物 ホキの大群を眺めつつ着発線へ。

 

ホキ1622と1637には初運用票が差さっていました。

 

※留置(品川工臨) キヤE195系ST-19編成 新小岩

 

そして本題のキヤ。キヤE195-1019側の顔が随分と汚れていますね…。

 

2021年3月より運用を開始した尾久車両センターのキヤE195系。長らく行われてきた機関車+貨車の輸送方式を一新し、東日本地区レール輸送の新たな形を築き上げました。

 

当たり前の毎日を支えること。

 

それがこの車両の生まれ持った使命です。

 

これからも末永く活躍することを願います。