れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2026/8/21-22 鳥羽紀行

8月21日から22日にかけての撮影分です。

 

始発を乗り継いでやって来たのは朝の近鉄名古屋駅。新横浜線様様です。

 

ということで今回目指すのは三重県南東部に位置する鳥羽市です。戦後初の国立公園として誕生した伊勢志摩国立公園の北東端、海女文化と真珠とラッコの町です。

 

伊勢志摩へのアクセスを担い続けて早30年、近鉄が世界に誇る名車 23000系「伊勢志摩ライナー」が本日の主役です。

 

1994年3月に運行を開始した「伊勢志摩ライナー」。同年4月には三重県志摩市(当時の島郡磯部町)の複合リゾート「志摩スペイン村」の開園を控えており、伊勢志摩へのアクセスの象徴的存在として誕生しました。

 

リゾート地へのアクセス列車に相応しく旅を演出する内装やグループ客での利用に適した設備と、130km/hでの営業運転を行うための機器を備えた、リゾート特急の最適解とも言っても過言でない名車中の名車であります。

 

外観はサンシャインイエローとクリスタルホワイトを纏っていましたが、2012年から2013年のリニューアル工事に合わせて奇数編成の塗装が伊勢志摩の太陽をイメージしたサンシャインレッドに変更されています。伊勢志摩ライナーといえば黄色であるとビコム『列車大行進シリーズ』に教えられて育ったのでできれば黄色の編成に乗りたかったですが、よくよく考えたら乗る分には一緒ですね。

 

今回乗車したのは名古屋駅8時10分発の特急第6815列車。平日は6時50分発の賢島行き6613列車を筆頭に、17時台まで近鉄名古屋から伊勢志摩方面の特急が毎時2本(観光特急しまかぜを除く)設定されています。

 

1日約400本もの特急列車を運行している近鉄。伊勢志摩方面への列車は大阪・京都と名古屋が起点となっており、それぞれ大都・古屋と勢志摩から1文字ずつ取った「阪伊特急」「京伊特急」「名伊特急」という系統名で呼ばれています。このうち阪伊特急と名伊特急については、停車駅の少ない速達タイプの列車を甲乙になぞらえて「甲特急」、停車駅の多い主要駅停車タイプの列車を「乙特急」と呼んでおり、前述の系統名と合わせて「阪伊甲特急」「名伊乙特急」などと呼称されています。

 

この特急第6815列車は名伊乙特急。停車駅が多いといっても走りっぷりは軽快で、名古屋~鳥羽間を約1時間半で結びます。

 

今回利用したのは5号車のサロンカー。2人用のツイン席と3~4人用のサロン席が備えられており、最低利用人数さえ満たしていれば追加料金なしで予約可能というチートのような仕様となっています。遠くから見ても一目でわかる巨大な窓とピンクを基調とした明るい内装、人数が揃っていて予約さえ取れれば利用しない理由はないと思います。

 

せっかくなので他の車両も少し散策。隣の4号車のデッキにはこのようなカウンターが備えられています。

 

その名も "Sea Side Cafe"。かつてはここで軽食等を販売していたようですが、残念ながら2020年をもって廃止されています。廃止後も設備そのものは残されており、かつての車内の雰囲気を今に伝えてくれています。

 

そして先頭車両の「パノラマデッキ」。運転台の後方は大きなガラスが張られており、簡易的な腰掛が備えられています。我々電車マニアにとってはデラックスシートを遥かに凌ぐ特等席です。

 

そんなわけであっという間に鳥羽駅に到着。「みえ応援ポケモン」のミジュマルがお出迎えしてくれました。

 

ロッカーに荷物を預けまして、まずは鳥羽水族館へ。最寄り駅で言うと1つ先の中之郷になりますが、日中は普通列車が1時間に1本停車するのみなので、鳥羽駅から徒歩が無難かなと思います。歩くといっても10分ほどの距離ですし、海を横目に進んでいくのであっという間に着きます。

 

日本最大の約1200種類の飼育種類数を誇る鳥羽水族館。全長1.5kmにもなる横長の館内には順路がなく、好きな順番で見学できることが大きな特徴です。

 

ということでまずは館内の端にある「パフォーマンススタジアム」でアシカショー、

 

…、と近鉄特急を。スタジアム後方からは鳥羽湾と真珠島に架かる橋、そして近鉄の線路がよく見えます。

 

901 特急 賢島  23000系iL06編成 鳥羽~中之郷

 

お目当てはもちろん「伊勢志摩ライナー」。京都発賢島行きの特急第901列車です。サンシャインイエロー輝かせながら、由緒正しい伊勢志摩ライナーがやって来ました。素晴らしい。大泣き。

 

ちなみにこの20分前にも伊勢志摩ライナーが通過したのですが、そちらはピンポイントで曇られて没。車両はiL02編成、2025年2月から運行を開始している「ミジュマルライナー」でした。ちなみに、この「ミジュマルライナー」については近鉄の公式ホームページで運用が公開されているので、狙おうと思えば簡単に狙うことができます。可能であればサンシャインイエローの2編成の運用も公開していただきたいところではあります。

 

さすがに水族館に入園して電車の写真だけ撮って帰るほどの電車人間ではないので、もちろん生き物たちも見てきました。鳥羽水族館といえばやはりラッコ。現在日本でラッコが見られる水族館はこの鳥羽水族館のみ。飼育されているのも「キラ」と「メイ」の2頭のみとなっています。

 

お盆も終わった平日とはいえ、この時は観覧待機列が40分待ちとなっていました。2025年から観覧方式が変更になったようで、1組あたり約10人が水槽前のスペースに案内されて、1分間自由に見学ができるというものです。この水槽前に案内されるまでの時間が40分で、待機列に並んでいる間もラッコの姿を見ることはできます。

 

1日3回お食事タイムが設けられており、仰向けで貝やイカを食べる姿を見ることもできます。ただし食事時間の観覧を確約するシステムはなく、待機列の長さと食事の時間を見極めて、タイミングよく並ぶ必要がありそうです。

 

かつては日本中の水族館でラッコが見られたそうですが、今となっては鳥羽水族館の2頭のみ。並ぶ価値は大いにあったと思います。素晴らしいものを見させていただきました。

 

 

さて、一通り水族館を回ったところで再び鳥羽駅に戻りますが、外に出るとなんかめちゃくちゃ晴れているではありませんか。

 

…、ということで気になっていた城山公園で少しだけ撮影。サニーカーとビスタカーが併結してやって来ました。もう少し線路寄りから撮りたかったのですが、木や電線の兼ね合いで、この日の装備ではこの位置が限界でした。

 

これにて1日目の行程は終了。鳥羽駅前から送迎バスに乗り込みましてホテルへ。デカい風呂とうまい夕飯を堪能しまして、夜は金曜ロードショー『となりのトトロ」を視聴。1988年に公開されたスタジオジブリ不朽の名作、金曜ロードショーではなんと20回目の放映となりますが、たいへん恥ずかしながら生まれてから今まで一度もトトロを観たことがなく、これが初の視聴となりました。いやもう、ここでは語り尽くせないほどに本当に素晴らしい作品でした。

 

 

翌日はフェリーに乗ってイルカ島へ。

 

鳥羽湾に浮かぶイルカ島、正式には「日向島」という無人島です。1959年に「イルカ島海洋遊園地」として島全体がレジャー施設になりました。

 

島ということでアクセスする手段はフェリーのみ。鳥羽駅に近い鳥羽マリンターミナルのりば・真珠島の入口付近にある真珠島・水族館前のりばとイルカ島を周遊するフェリーが運航されており、これに乗船することで上陸することができます。島の入園はフリー。船の運賃が実質的な入園料といったところでしょうか。

 

島の北部には小高い山がありまして、その山の上にさらに展望台がありまして、青い空と海、そこに船が残した白い航跡を眺めることができます。

 

展望台以外にももちろんイルカもいますし、アシカやカワウソもいます。あとホウキもあります。のんびりとした時間が流れる、いいところでした。

 

イルカのあそび時間まで見学したところで船で鳥羽マリンターミナルに戻りまして、あとは帰るのみです。

 

帰りの電車はこちら。近鉄21000系「アーバンライナー」です。1988年に大阪難波(当時の近鉄難波)~近鉄名古屋間の名阪ノンストップ特急専用車として投入されました。

 

抵抗制御・全車電動車・HSCブレーキ、男の子の好きなもの全部乗せの特急型車両です。予約した時は1時間後の「しまかぜ」にも空席があったのですが、絶対これに乗るんだと迷わずアーバンライナーのデラックスシートを予約しました。途中停車駅も宇治山田・伊勢市・津のみと、素晴らしい走りっぷりを見せていただきました。

 

あっという間に名古屋へ戻ってきまして、少し時間調整をして新幹線で帰宅。以上、夏の鳥羽と近鉄特急を満喫する旅でした。

 

2026/8/15 GVぐんまちゃん水上

 

 

GVぐんま2026夏 第3週目

ぐんまちゃんパワーを刮目せよ

 


 

涙の水上構内ツアーから3週間、夏の「GVぐんま」は第3週目に突入です。

 

8月は15・16日に「ぐんま水上」、29・30日に「ぐんま横川」の計4日が設定されました。7月と列車の編成・運転時刻こそ同じですが、「ぐんまちゃんとの協働プロジェクト」第2弾として、列車名が「GVぐんまちゃん水上」「GVぐんまちゃん横川」になっています。

 

ぐんまちゃん氏は群馬県のマスコットキャラクター兼宣伝部長として、人々を笑顔にするため日々尽力されているお方です。いつもお疲れさまです。

 

そんなぐんまちゃん氏の活動40周年に向けた新たな活躍の場として、2025年に「ぐんまちゃんとの協働プロジェクト」が始動しました。今回はその第2弾としてJR東日本高崎支社・高崎高島屋・キリンビバレッジの3社がパートナーに就任。ぐんまちゃん氏を活用したさまざまな取り組みが企画されています。

 


 

ぐんまちゃん 車掌に挑戦 出発進行! 
特別な列車の運行や列車内グリーティングなどを実施します

 

https://www.jreast.co.jp/press/2026/takasaki/20260625_ta01.pdf

 

JR東日本高崎支社では「ぐんまちゃん 車掌に挑戦 出発進行!」と題して、ぐんまちゃん氏が車掌の仕事に挑戦するという一大プロジェクトがスタート。高崎支社の公式InstagramおよびTwitter(旧X)で車掌見習いの様子が発信され、その集大成として8月の「GVぐんま水上」「GVぐんま横川」に乗務するという企画になっています。

 

これに合わせた特別ツアーもJR東日本びゅうツーリズム&セールスより発売されていまして、オリジナルグッズや軽食の提供、列車内でのぐんまちゃん車掌とのグリーティングなどを楽しむことができます。

 

プロジェクトは7月18日からスタートしており、7月の記事でご紹介したフォトパネルやエキタグスタンプラリーなど、とにかく内容が充実。ぐんまちゃんパワーには驚かされるばかりですが、このあとぐんまちゃんのさらなるパワーを目の当たりにすることになるのでした。

 


 

迎えた8月15日、「GVぐんま」8月最初の運転日、そしてぐんまちゃん車掌の単独乗務初日です。舞台は上越線、水上往復の「GVぐんまちゃん水上」が設定されています。

 

「ぐんま水上」に関しては前回のツアーでだいぶ満足したのでこの週は参加するかどうか最後まで悩んでいたのですが、色々とグッズが出ているようだったので買い物ついでに様子見をしてきました。いつも通り大宮から新幹線で高崎へ。高崎到着の少し前にデッキに出て群馬車両ベースの配置を見るのがルーティーンなのですが、この日はなかなかよさげな配置だったので、入換を撮る前に少し寄り道してきました。

 

本務機のTS08と入換担当のTS06が横並びになっていました。毎回この配置というわけでなく、縦列だったり離れたところに留置されていたり…、綺麗に横並びになっている光景は割と珍しい気がします。

 

ということで、7月の「GVぐんま水上」に続いて今回の牽引機もTS08。ぐんまちゃんとデフォルメGVがデザインされた特別ヘッドマークが掲出されました。ウイング型ヘッドマークが恒例になりつつある中で、久々の丸型ヘッドマークです。

 

入換要員はこちらも7月に続いてTS06。「GVぐんま横川」では華麗な走りでGVマニアを熱狂させた一方で、裏方の仕事も卒なくこなしています。

 

いつまでも眺めていたいところですが、入換の時間が近付いてきたので高崎アリーナへ。

 

※入換 GV-E197系TS08編成 高崎

 

いつも通りまずは本務機が登場。水色のヘッドマーク、なかなか似合っていますね。なぜ奥で切っているのかは、右端の湘南電車を見てお察しくださいませ。

 

後ろにも同じデザインのヘッドマークが掲出されていました。ゆっくりと電留5番線へ。

 

※入換 GV-E197-107+GV-E197-108 高崎

 

続いて入換機のTS06が出区。こちらも被り、本日は2戦2敗です。

 

前回の記事でもご紹介したように、「ぐんま水上」の入換ではここから推進運転で12系の元へ。

 

 

12系を入換線へ。

 

側面幕は「臨時」になっていましたが、このあと「水上」に変わったようです。

 

折り返して電留5番線に押し込んでいるうちに反対側へ。

 

TS06が切り離される前に1枚。無理は承知ですが、一度でいいからこの編成が本線を爆走するところを見てみたい…。

 

今回は7月の「ぐんま水上」と同様に12系5両での運転ですが、編成後方の2両は旅行商品専用の車両で、通常の指定席は3両分の発売となっています。

 

程なくしてTS06が切り離されて、電留7番線へ。ここの流れは変わらず。

 

お隣の1867Eは前回に続いてE233系でした。

 

この先の行程はギリギリまで悩んでいたのですが、読みにくい天気だったので高崎に残って発車を見送ることにしました。

 

ホームに入ると既に接近放送が。気笛とともにTS08がゆっくりと入線してきたのですが…、

 

とんでもない人出です。奥の方は白飛びしていて見にくいですが、誇張抜きにいつものGVぐんまの10倍くらいの人出です。これぞぐんまちゃんパワー、いかに愛されているキャラクターであるかがよくわかります。

 

一応その姿も見ることができました。制服姿がバッチリと決まっております。車掌の乗務があるため、記念撮影を終えたぐんまちゃん氏は編成の後方へ。代わりにぐんまちゃん氏の友達である「あおま」「みーみ」がやって来ました。

 

役者が揃いまして、「GVぐんまちゃん水上」出発式のスタートです。出発合図とともにTS08の長い気笛が鳴り響き、「GVぐんまちゃん水上」は水上に向けてゆっくりと発車していきました。

 

最後部の1号車にはぐんまちゃん車掌の姿。最後部の1号車はぐんまちゃん車掌氏の控室として1両丸ごと貸切というなんとも贅沢な仕様になっておりました。

 

無事に発車を見届けたところで改札を出場。

 

自動改札機のIC読取部にも装飾がなされています。尋常でない気合の入り方です。

 

このあとは「ぐんまちゃんSHOP」と「群馬いろは」でぐんまちゃん車掌グッズを大量買い。「ぐんまちゃんSHOP」では1回の会計で5000円以上購入するとデカい手提げ袋が貰えるので、皆さまぜひ爆買いしましょう。

 

グッズの他にも「峠の釜めし」でおなじみ荻野屋からは「ぐんまちゃん車掌に挑戦出発進行!限定峠の釜めし」が「GVぐんまちゃん」運転日の4日間限定で数量限定販売されていました。これを買ったことが高崎で出発を見送った最大の要因でもあります。

 

大量のぐんまちゃんグッズを携えまして、これにて群馬を出国。

 

大宮で推しの生誕広告を見て帰宅しました。PLフィルター様様ですわ。

 

 

ということで早速限定釜めしをいただきます。釜めし1点につき未使用の掛け紙1枚が付いてくるという、コレクターに優しい仕様となっています。

 

中身は通常の釜めしと同じですが、釜の色が黄色になっています。

 

om08amagi.hatenablog.com

 

黄色い釜といえば昨年発売された「信越線開業・荻野屋創業140周年記念釜めし」。やっぱり黄色ってGVをイメージしているんですかね…??そんなわけで、我が家に2つ目の黄色い釜がやって来ました。

 

グッズも並べてみました。キービジュアルがデザインされたTシャツやトートバッグ、ステッカーに加えて、ヘッドマークをデザインしたタオルハンカチも販売されていました。デフォルメされているとはいえ久々のGVグッズ供給です。ありがたい。

 

 

以上、夏のGVぐんま第3週目の模様でした。

次回はいよいよ最終週、舞台は再びの信越線です。

 

2026/8/12 青梅鉄道公園

 

皆さまの鉄道趣味の原点は何でしょうか?

私の原点は、地元中央線を走る真オレンジの通勤電車でした。

 


 

8月12日、上京中の電車マスター・中央快速氏のお誘いで青梅鉄道公園に行ってきました。前日は台風が接近する中アイドルのライブに行っており疲労困憊でしたが、どうにか家を出まして電車マスターと合流。久々の青梅線で青梅駅を目指します。

 

青梅駅到着とともに雨雲が襲来してきたためひとまず駅前で昼食。電車談義に花を咲かせているうちに雨雲もどこかに行きまして、本題の青梅鉄道公園へ。

 

青梅駅から小高い山を登りつつ10分ほど歩いて公園の入口に到着。なるべくその姿を見ないように建物に入りまして、入園券を購入。建物を出て左に進み、いざ目隠しオープン。

 

おお…………………………………………………………………………

 

 

我が鉄道趣味の原点、中央線の201系です。

 

そのトップナンバーであるクハ201-1が、ここ青梅鉄道公園に保存されることとになりました。

 

1979年に試作車が登場し、1981年より量産が開始された201系。中央線をはじめ、中央・総武緩行線、西の京阪神緩行線向けに製造が行われ、晩年は京葉線、大阪環状線、そして大和路線などに転用されています。製造コストの問題から増備は4年ほどで終了となりましたが、103系に代わる次世代標準型電車としての功績は計り知れないものがあります。

 

最大勢力を誇った中央線では2010年までに全編成が引退、最後の活躍の場となった大和路線では2025年3月をもって営業運転が終了となり、現在はこのクハ201-1が残るのみとなっています。

 

H1編成の東京方先頭車として長らく活躍してきたクハ201-1。同編成は2008年をもって引退しており、クハ201-1のみが豊田車両センターで保存されてきました。

 

あの頃の少年にとってのヒーロー、201系。私も例外なくその存在に魅了された人間でした。最初は地元路線ということであまりにも当たり前の存在だったために意識することはなかったのですが、2006年より製造が開始されたE233系の導入により徐々に姿を消していることに気付き、学校が休みの日にはコンデジを片手に撮影に出向く日々が始まりました。

 

とはいえ、現在のようにスマホで気軽に運用が調べられる時代ではなかったので、小学生の私が201系を撮るための手段はただただ駅で待つことだけでした。当時残っていたのはH4・H5・H7編成の3編成のみ。一度も会えないまま家に帰るという日もありました。そんな環境だったこともあり、遠くから真オレンジの車体が見えた時の嬉しさは今でも忘れられない記憶です。

 

その後、三鷹~国分寺間の連続立体化工事による予備車確保に伴い残留していたH4・H7編成が2010年をもって引退。翌2011年には東日本最後の活躍の場となっていた京葉線からも引退し、首都圏で201系が走る姿を見ることはできなくなりました。

 

 

残されたクハ201-1は毎年秋に開催されていた豊田公開こと「豊田車両センターまつり」で2014・2015・2016年の3回にわたって一般公開されており、コロナ禍を機に主流となった定員制の有料撮影会にもたびたび登場。クハ201-1の撮影会が販売される度に即完売という異常なまでの人気っぷりでした。

 

 

そんなクハ201-1に転機が訪れたのは2025年のこと。鉄道開業150周年事業の一環として青梅鉄道公園を「中央線・青梅線の鉄道の歴史を伝える 学びの場」としてリニューアルされることが発表され、新たな展示車両としてクハ201-1・ED60 1・クモハ115-1030の3両を迎え入れることになりました。

 

あ、いま秋の「GVぐんま」運転についてのプレスリリースが発表されました。おめでとうございます。

 

ED60 1とクモハ115-1030については長野から陸送でしたが、クハ201-1の輸送にあたっては色々あったようで、最終的に EF64 1032+クハ201-1+EF64 1031 の編成で配給列車として同年7月12日に大宮総合車両センターへ。ここで展示に向けた整備を受けた上で、翌月に青梅鉄道公園へと陸送で搬入されています。

 

そして迎えた2026年3月21日、青梅鉄道公園のリニューアルオープンとともにクハ201-1もお披露目。電車マスター・中央快速氏をはじめとするあの頃の少年たちが腰を抜かして大泣きしたのは言うまでもありません。

 

 

あれから4ヶ月以上が経過しまして、ようやくの訪問となった青梅鉄道公園。クハ201-1の姿を見た瞬間に「あの頃の中央線」の記憶が鮮明によみがえり、カメラを出すのも忘れてしばらく見入ってしましました。

 

子どもにとってはあまりにも高すぎる乗務員室の背面窓、

 

 

そしてこの青いモケット、まるでこの車内だけ時が永遠に止まっているかのようでした。

 

入園してから「おお…」と「ああ…」しか言葉を発していない気がしますが、あっという間に閉園のお時間。いつでも会えるようになったわけですから、また来ます。

 

これまで色々なカッコいい車両を見てきましたが、原点はこのオレンジ色の201系。

 

末永く、大切に保存されることを願います。

 

2026/8/9 上野事業本部・キヤE195系(ST編成)運転体験会

8月9日、「上野事業本部・キヤE195系(ST編成)運転体験会」に参加してきました。

 

今回で3回目となる尾久車両ベース(尾久車両センター)でのキヤE195系運転会。昨年末の第1回に続いて2回目の参加となりました。

 


 

↓前回の参加体験記↓

 

om08amagi.hatenablog.com

 


 

今回はかなりの争奪戦となり、全8枠が僅か3分で完売となりました。どうにか希望の枠を確保しまして、当日を迎えました。

 

ということでやって来たのは尾久駅。前回と同様にここが集合場所となっており、担当の方の案内で尾久駅会議室へ。ここで説明と諸注意の案内、担当の方の紹介があり、構内に移動して今回運転するキヤと対面です。

 

今回使用されたのはST-10編成。初回はST-17編成、2回目はST-20編成ということで、3回とも違う編成が使用されています。運転台に入りまして、簡単に機器類の説明を受けたところで早速運転開始です。

 

前回同様に運転できるのは片道280mの直線。スタート地点から加速してしばらく惰行し、構内通路の前のカラーコーンに合わせて停止。続いて3つのカラーコーンが連続して設置されており、1つ目のカラーコーンでブレーキをかけ始めて2つ目のカラーコーンに合わせて停止。最後は3つ目のカラーコーンまで小移動という流れです。280mを走破したら反対側の運転台の乗務員の方がスタート地点に戻して、再び運転するという流れ。回数は決まっておらず、時間内であれば何度でも運転が可能です。

 

ノッチは2ノッチまで、最高速度は20km/hで、こちらも前回と同様です。1回目の停止は好きな地点からブレーキを取れますが、2回目の停止は制動距離をかなり短めにとっている印象で、20km/hギリギリから1つ目のカラーコーンでブレーキをとり始めるとだいぶ詰まったブレーキを体験することができます。

 

キヤE195系のブレーキは電気指令式空気ブレーキ。気動車なので電力回生という概念はなく、空気圧によって制動力を得ることになります。電気指令式ブレーキは、空気圧によってブレーキ指令を伝達する電磁直通ブレーキとは異なり、電気信号によって指令を行うので応答性が非常に高いことが特徴です。とはいえ、ブレーキをとると速攻で回生が立ち上がる最近の電車とは異なり、グッと効き始めるまでには多少のラグがあります。ブレーキをとり始めて、効かないなー、あれ?あれ?ってどんどん追加していくと一気にググッと効いてしまうので、慣れるまではかなり難儀しました。

 

ただ、架線電圧等に左右されるというギャンブル要素ありの回生ブレーキと比べて、ブレーキをかけたらかけた分だけ効いてくれるので、精神衛生上は優しいブレーキシステムとなっています。

 

体験時間35分、かなりの回数の運転をさせていただきまして、スタート地点に戻る間にも色々とお話を聞かせていただいたり、乗務員室窓や背面の扉から景色を見させていただいたり、あっという間の35分間でした。

 

 

体験終了後は記念撮影の時間ということで、車両から降車して大宮方へ。

 

まるで報道公開のようなアングルで撮影させていただきました。光線のよさげな時間帯を選んだ甲斐がありました。前照灯・作業灯の状態も気にしてくださり、せっかくなので全点灯の状態にしていただきました。

 

ちょうどお盆休み期間ということで、運転体験コースから2本離れた線路には3本のロンキヤが留置中。右からLT-1・LT-2・LT-3の順で、頭を揃えて綺麗に並んでいました。

 

 

ここまでじっくりと撮影する時間をいただけるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。

 

ST-10とのツーショも撮影していただき、これにて体験が終了。会議室に戻りまして、アンケートを記入後に解散となりました。

 

素晴らしいお土産もいただきまして、前回に続いて夢のような時間を過ごすことができました。事業用車を運転できるというのもそうなのですが、純粋な気動車を運転できる機会も減りつつあると思うので、また定期的に運転できたらなと思います。

 

関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

 

2026/7/30 配9745M・鉄道博物館

7月30日の撮影分です。

 

7月の〆も新型事業用車…、ということでまずはさいたま新都心へ。

 

かっこいい配給列車が滑り込んできました。

 

E493系の後ろに連結されたのはE233系U629編成。高崎車両センターのL13編成として2012年に新製された編成で、2015年の東北・高崎系統のE231・E233系の小山車両センター集約に際して小山へ転属し、U629編成となりました。

 

配給列車の行き先は土崎。どうやら機器更新ではなく房総地区転用のために秋田総合車両ベースへ入場するようです。サロもったいないなあ…。

 

車両基地内での連結訓練はありましたが、本線上をE493+E233-3000が意外にも走るのはこれが初。E231-1000の牽引も実績がないので、湘南色の電車を牽くこと自体初めてだと思います。なかなかいい組み合わせですよね。帯ありの01編成なのもポイント高めです。

 

せっかくなので先回りしまして…、

 

配9745M E493系01編成+E233系U629編成 大宮~宮原

 

鉄道博物館のトレインテラスで1枚。相変わらず読みにくい天気でしたが、なんとか曇ってくれました。

 

サロ付きの編成を牽引するのも今回が初めて。小金井から田端操を経由して常磐・武蔵野線をぐるっと回って高崎線に入ったので、普段とは編成の向きが逆転しているのもポイントです。

 

配給は追っかけずに、せっかく鉄道博物館に入館したので少しの間でしたが館内もうろうろしてきました。

 

トレインテラスから降りてきて南館の1階で1枚。夏休み期間ではありますが、閉館間際ということもあってか南館の方は閑散としていました。

 

南館の前に鎮座するランチトレインの183系イラストマークが変更されていました。右のクハ183 1009は「すいごう」、

 

左のクハ183 1020は「ビーチインBOSOさざなみ」となっています。

 

特急「すいごう」は1982年に両国~銚子間を走っていた急行「水郷」を特急格上げする形で登場した総武本線・成田線の特急列車で、2004年に特急「あやめ」に統合されるまでの間、183系を使用して運転されてきました。

 

一方の「ビーチインBOSOさざなみ」は1988年から夏季限定で設定されていた臨時列車で、初年度のみ大船発、以降は東京発の時期を経て最終的には新宿発で運転されていました。千葉~浜金谷間ノンストップという少々珍しい停車駅設定になっていたのも特徴です。

 

エキタグを回収しつつ、最後に本館へ。

 

鉄道博物館に来たら絶対に見ておきたいメイン展示 DT46動台車。

 

の正面に鎮座するEF58 61。装飾なしでの展示でした。こうやって気軽に姿を見られるようになったのは本当にありがたいですね。

 

以上です。