れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2022/1/12 流鉄

昨日分です。

 

昨日は超久々に流鉄へ行ってきました。1日乗り放題で500円という破格のフリーパスを購入し、まずは鰭ヶ崎駅へ。

 

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56レ ワンマン 馬橋  5000形5001F 平和台~鰭ヶ崎

 

実に6年ぶりの訪問となるこの撮影地。まずはド派手なピンク色の電車が登場です。

 

2010年から流鉄での運行を開始している5001編成。2017年7月までは水色の 流馬 として活躍していましたが、全般検査の際に塗装変更が行われ、2018年8月より さくら として再デビューを飾っています。

 

さて、さくら も撮りたかった被写体の1つなのですが、今回のお目当てはもう1本の編成でして…、

 

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58レ ワンマン 馬橋  5000形Mc5003+Mc5105 平和台~鰭ヶ崎

 

…、とんでもない編成が平然とヘッドマークを掲げてやって来ました。ピンクの電車よりも異彩を放っているこのトンデモ編成、 あかぎ の流山方先頭車(Mc5003)と なの花 の馬橋方先頭車(Mc5105)を連結させて登場した「Mc5003+Mc5105」号です。

 

なんでこんなことになってしまったのかは後程書くとして…、

 

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「Mc5003+Mc5105」号の折り返しに乗って終点の流山駅へ。

 

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最初見た時はなんじゃこれって感じだったのですが、色こそ違えど塗分けは同じなので、これはこれで様になっているような気もします。

 

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しばらく停車したのち、馬橋に向けて発車していきました。

 

で、ここから振り向くと車両基地が見えるわけですが…、

 

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あかぎ なの花 の片割れが顔を突き合わせた状態で留置されていました。

 

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その手前には 若葉 の姿。側面や連結器周りは綺麗なのですが、正面上部が少しずつ朽ちてきています。

 

さて、一列に並べられたこの4両。どうやらこの車両たちが今回の混色編成爆誕の要因となっているようです。

 

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そしてそのヒントがMc5004の側面に記されていました。

 

 

少なくとも愛称付きの電車が登場してからは走ったことがないであろう流鉄の混色編成。断片的な情報をもとにした推測でしかないのですが、なんでこんなことになってしまったのかというと…、

 

流鉄は現在5編成が在籍しており、運用上の所要数が3本(ラッシュ時のみ・日中は2本)で予備が1本、もう1本は1年がかりで行われる検査を受けている編成、となっています。しかしながら、2021年の下旬に、

 

さくら → 運用中

流星 → 運用中

あかぎ → 全般検査中

若葉 → 検査期限切れ

なの花車両故障

 

という状態に陥り、まともに使える車両が さくら流星 のみに。11月22日の なの花 の故障発生以降はラッシュ時に速攻で折り返すことで、なんとか2本で運用を回していたようです。

 

さすがに予備0は…、という判断だったのかはわかりませんが なの花 の故障から1週間後の2021年11月29日、検査が終わっている あかぎ のMc5003と、とりあえず動ける なの花 のMc5105をくっつけて混色編成を1本仕立て、試運転を行いました。そして翌30日からは混色の状態で普通に運用入りしている、というわけです。

 

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このような背景から誕生したと思われる混色編成。イベントなどではなく、検査と故障が重なった末に誕生してしまったと考えると、あまり手放しで喜んで撮るようなものではないような気もしますが、当の流鉄はヘッドマーク付けてみたり定規を発売してみたり、逆に商機に変えているという…。まさにピンチはチャンス。そういうとこ、好きです。

 

 

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さて、久々にやって来た流山駅混色編成もびっくりなんですけど、何が一番驚いたって…、

 

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ろこどるのパネルがまだ残っているではありませんか…。

 

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もう6年以上も前になるんですね…、時が経つのは早いものです。

 


 

【2022/1/13 追記】

6年前のイベントの際の記事です。

 

om08amagi.hatenablog.com

 


 

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さて、再び「Mc5003+Mc5105」号に乗りまして、今度は小金城趾駅へ。駅を出て少し歩きまして…、

 

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74レ ワンマン 馬橋  5000形Mc5003+Mc5105 鰭ヶ崎~小金城趾

 

やって来たのは坂川。混色編成がゆっくりと通過していきました。赤・黄・青、なんだかこうやって見ると綺麗ですね。

 

で、急ぎ足で駅の方に戻りまして…、

 

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71レ ワンマン 流山  5000形5002F 小金城趾~鰭ヶ崎

 

小金城趾で交換した流山行きを。さくら と交代で 5002編成 流星 が出てきていました。かつてはオレンジに白のラインが入った塗装だったのですが、2019年から2020年にかけての全般検査の際に塗装が変更され、このようなデザインになっています。

 

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こちらは塗装変更前の 流星 。オレンジの部分の色味も変わっています。

 

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73レ ワンマン 流山  5000形Mc5003+Mc5105 小金城趾~鰭ヶ崎

 

そしてMc5003+Mc5105号。ようやく あかぎ 側が先頭の写真を撮れました。

 

影もだいぶ伸びてきたので、ここらで撤収。最後に馬橋までMc5003+Mc5105号に乗りまして…、

 

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ヘッドマークを。2022年の干支「寅」が描かれています。超かわいいです。

 

お土産に「Mc5003+Mc5105」号の定規を買いまして、撤収しました。

 

 

色々あって誕生した混色編成あかぎの片割れの検査終了か なの花 の片割れの復帰までの暫定的な措置なのか、あるいはしばらくこのままなのかはわかりませんが、貴重なものを見ることができました。

 

以上です。

 

2022/1/6 京王れーるランド

前回の記事の続きです。

 

om08amagi.hatenablog.com

 

 

話は6日に戻りまして、7727Fの撮影の合間に行った京王れーるランドの写真をご紹介いたします。

 

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まずは屋外展示場から。お正月の装飾が行われていました。

 

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6438号車には小型の「迎光」マーク、

 

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3719号車はしめ飾り、5723号車は大型の「迎光」マーク、2015号車は毎年恒例の「絵馬電」仕様となっていました。

 

ところで…、

 

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屋外展示場のセンターに鎮座する5723号車。引退から10年ということで、先頭車正面脇の「ひげ」が復刻されていました。

 

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初期車の登場時に見られたこの「ひげ」。写真でしか見たことがなかったので感動です。

 

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しかもただ「ひげ」が付いただけでなく、正面の帯の太さまで再現されています。

 

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比較用に少し昔の写真を。「ひげ」復刻後は正面の帯が若干太くなっていることがおわかりいただけるでしょうか。

 

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ライトアップも相俟ってかっこよさ倍増です。

 

続いてはアネックスへ。と言っても外からの撮影ですが…。

 

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5723号車の「ひげ」も撮りたかったのですが、今回のお目当てはこの「迎光」並び。

 

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今年は7706号車に大型の「迎光」、8809号車に「霊気満山高尾山 迎光」のマークが取り付けられました。

 

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2017年12月に廃車となった7706F。気付けばもう4年が経つんですね。

 

7000系グループで初めて編成単位の廃車となった7706F。7706号車の頭だけではありますが、このように色々な幕を出したりヘッドマークを掲出したりしながら保存されている光景を見ると、なんだか嬉しくなりますね。

 

 

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以上、お正月仕様のれーるランドでした。

 


 

【追記】

 

ブログの模様替えをしました(PC版のみ)。

 

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2022/1/6-7 7727F 迎春マークなど

2022年が始まってもう1週間以上が経ってしまいました。今年もマイペースに更新していけたらなと思います。

 

さて、新年1発目は超久々の京王鉄からスタートです。

 

関東で久しぶりに積雪が見られた6日、ちょうど外に出る用事があったので、ついでに写真も撮ってきました。

 

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3052レ 準特急 新宿  7000系7727F 分倍河原

 

やって来たのは分倍河原駅。「迎春」マークを付けた7727Fが登場です。

 

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マークが真っ白になって何も見えないんじゃないかと心配しましたが、辛うじて読めるくらいの着雪で来てくれました。

 

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2017年から2019年にかけて動物園線のワンマン車に取り付けられていた「迎春」マーク。2020年と2021年は掲出されませんでしたが、今年はなんと本線用の7000系への取り付けが実現しました。

 

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本線用7000系へのヘッドマーク掲出も約3年ぶり、お正月関連のヘッドマークは2018年1月の「迎光号」以来になります。

 

 

で、この後は夜の新宿駅へ。合間に京王れーるランドにも行きましたが、その時の写真は別記事で…。

 

om08amagi.hatenablog.com

 

 

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0044レ 特急 新宿  7000系7727F 新宿

 

ここでのお目当てももちろん7727F。このアングルで迎春マークを撮れる日が来るとは…。

 

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久々に見た迎春マーク。他のヘッドマークとは異なり、ネジが目立たないように赤く塗られています。

 

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ちなみに、今年は7727Fの他に…、

 

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5732Fに楕円型の「迎春」マーク、

 

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5734Fには四角型の「迎春」マークが取り付けられています。5000系への取り付けは10日で終了しているようです。

 

この後は府中駅へ移動しまして…、

 

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1008レ 急行 新宿  7000系7727F 府中

 

京王八王子からの急行で〆。2020年10月のダイヤ修正で登場した夜の京王八王子発新宿行き急行。少し前の終夜運転を彷彿とさせる光景です。

 

 

続いて7日の分。

 

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3016レ 準特急 新宿  7000系7727F 八幡山~上北沢

 

この日も7727Fを撮影。まずは手堅く編成写真を1枚。

 

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3023レ 準特急 京王八王子  7000系7727F 笹塚

 

そして正面から。ようやく7777号車側の写真を撮れました。

 

ところで…、

 

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2022年3月ダイヤ改正のプレスリリースで突如発表された「準特急」の廃止。現在の準特急が特急になる、という表現の方が適切かもしれません。かつては新宿から京王八王子までの途中駅が5駅のみという時代もあった京王線の特急。随分と停車駅が増えましたね。もちろん様々な背景があっての決定だと思われますが、日本で唯一の種別、そしてなにより沿線民にとって馴染み深い種別が消滅するというのは、やはり寂しいものですね…。

 

ダイヤ改正まで残り2ヶ月、準特急の記録も少しずつ進めていけたらなと思います。

 

以上です。

 

2021/12/27 田端運転所・尾久車両センター・越中島貨物駅

一昨日の分になります。

 

チキ工臨からキヤ工臨への世代交代、新型事業用車の登場、激動の1年となった2021年。その締めくくりとして、今年大きな変化が見られた各所を回ってきました。

 

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まずやって来たのは田端運転所。新型事業用電車のE493系の姿がありました。

 

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今年の2月に登場したE493系。5月に各所でELを連結した試験が行われましたが、それ以降の大きな動きはなし。今後メインになるであろう電車を牽く姿がいつ頃から見られるようになるのか、要注目です。

 

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黄色い車両に侵食されつつあった南部機待ですが、まだまだ機関車の姿も多く見られました。手前からDE10 1752、EF65 1103、キヤの奥にはEF65 1115とEF81 81の姿も。

 

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水戸から帰ってきたEF81 80と、これから水戸に向かうEF81 95の並びも見られました。

 

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チキ工臨の廃止で随分と仕業が減ってしまった田端のEF81ですが、今年は1機の廃車も出ずに年末を迎えることとなりました。

 

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EF65も同じく仕業が激減。8月には1104号機が長野へと旅立ちました。

 

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他方で1115号機はチキ工臨廃止間近の3月3日に全検出場。旅客会社の電気機関車全廃はもう少し先の話になりそうです。

 

続いて越中島貨物駅へ。

 

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この場所も1年で大きく変化が見られました。積込線の新型クレーンの完成に始まり、短キヤの初入線、そして旅客会社のチキが全て廃車(一部譲渡)に。残ったJR貨物所属のチキは1列にまとめられ、キヤは全編成所属先に帰還。

 

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去年の今頃はこんなにもチキがいたのですが…、

 

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すっからかんになってしまいました。

 

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そんな中、川崎貨物駅常備だったチキ7000形の一部が越中島貨物駅常備となりました。現在までにチキ7082・7032・7074の3両が越中島貨物駅に到着しています。また、チキ7123・7079・7129についても表記が越中島貨物駅常備に変更されており、こちらも近いうちに越中島貨物駅へやって来るものと思われます。どのような使い方をされるのか非常に気になるところです。

 

最後は尾久車両センターへ。

 

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こちらもすっかりキヤに侵食されています。走る国宝ことST-1編成の姿も確認できました。

 

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奥の方にもキヤがずらり。チキ車のように越中島貨物駅に常駐しているわけではないので、今後も年末年始や長期休暇中はキヤが大集結している光景が見られそうです。

 

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4月に念願の実戦デビューを飾ったLT-1編成は洗浄線でお休み中。ここにロンキヤが入っているところは初めて見ました。

 

あとは疎開中の185系を眺めつつ、帰路につきました。

 


 

首都圏のレール輸送を取り巻く環境が大きく変わった2021年。歴史に残る1年だったことは間違いありません。なかなか全てを記録するということは難しかったですが、チキからキヤへの世代交代の瞬間をこの目で見届けることができたことは、レール輸送ファン冥利に尽きます。

 

キヤ工臨はまだまだわからないことだらけです。これからも新しい発見がたくさん出てくるでしょう。2022年もマイペースに追っていけたらなと思っています。

 


 

これで年内の更新は最後になります。今年1年れーるノートをご覧いただきまして、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。