れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2024/3/15 仙台レールセンター

前回の記事の続きです。

 

om08amagi.hatenablog.com

 

陸前小野から仙石東北ラインに乗りまして、その速達性に感動しつつ岩切駅で下車。駅を出て少し歩き、岩切こ線橋を目指します。

 

やって来ました。仙台レールセンターです。何度か横は通過しましたが、訪問はこれが初めてです。

 

ちょうど小牛田のロンキヤ LT-4編成が留置されていました。チキ車の入換に使用するWD-H18Aの姿も見えます。

 

さらに奥には積込用の門型クレーンがずらりと並んでおり、その下には長尺レールが山積みになっています。

 

左側の小さな門型クレーンは定尺レール用と思われます。仙台埠頭から発送されたいわゆる「岩切工臨」のレールはここで降ろされているようです。

 

しばらく眺めているといきなりE8系が出区していきました。この日はダイヤ改正前日、運用開始に向けた回送でしょうか…?

 

というのも、仙台レールセンターは新幹線総合車両センターと隣接しており、この広大な鉄道用地の大半を新幹線の施設が占めています。そのほか、仙台総合訓練センターにも隣接しており、訓練車の719系の姿も見られます。

 

また、西側は仙台新幹線保線技術センターと隣接しており、やはり新幹線に係る施設が大部分を占めていることがわかります。

 

この4つの施設は全て線路が繋がっており、諸々の制約はあれど理論上は行き来することが可能となっています。また、一部の線路は標準軌狭軌の3線軌条になっており、在来線で輸送してきたレールを新幹線用の保線車両に積込み、新幹線総合車両センターから本線への連絡線を経由して各所に輸送するということを行っています。

 

そんなわけで、いわゆる「仙台レールセンター」としての区画は、この広大な敷地のほんの一部分ということになります。正直なところ各施設の境界もよくわかりませんが…。

 

ちなみに新幹線は連絡線を介してこの巨大な施設と接続していますが、在来線はいわゆる利府線東北本線利府支線)の線路と接続しています。一番東側の線路は普通に電車が行き来する線路というわけです。

 

岩切駅の下り方から仙台レールセンター方面を望むとこのような状態になっています。ここから大きく左にカーブし、岩切こ線橋を潜って仙台レールセンター・新幹線総合車両センターの脇をひたすら進み、終点の利府駅へと至ります。

 

利府線の電車は当然岩切駅の出発信号機の現示に従って発車していきますが、仙台レールセンターに入る際は入換信号機によって入線することになります。利府線用の1・2番線と側線(下5)の3線から行き来ができるようです。

 

余談ですが、利府線から来た列車は東北本線の上り方面にしか抜けることができないので、仙台レールセンターから東北本線の下り方面にレールを発送する際は、一旦東北本線を上ってどこかで折り返す必要があります。機関車+チキ車の時代は東仙台信号場で折り返していたようですが、キヤE195系の運用開始後は仙台駅で折り返し、北上していきます。

 

 

以上、仙台レールセンターの訪問記でした。この後は利府線新幹線総合車両センター(の端っこ)を目指します。

 

つづく。