2020年も残すところあとわずか。今年(特に4~6月)も写真の枚数はそこまで多くないのですが、良くも悪くも記憶に残る1年ということで、振り返りの記事を書くことにしました。まずは1月から3月分です。
まだコロナの足音さえも聞こえなかった1月。最初の話題はやはり京王電鉄の終夜運転です。今年は新宿発高尾山口行きの「京王ライナー迎春号」が4本(1~7号)と、高尾山口発新宿行きの「京王ライナー迎春号」が1本(2号)設定されました。2019年から座席指定列車へと生まれ変わった京王電鉄終夜運転の名物列車「迎光号」ですが、今年は「迎光」から「迎春」に名を変え、列車本数も上下合わせて5本にまで増発されました。ちなみにこの写真自体は2019年12月31日に撮影した定期の京王ライナー11号です。今年は5732Fと5733Fにそれぞれ異なるデザインのヘッドマークが取り付けられ、5732Fについては大晦日の夜からフライングで「迎春」マークが取り付けられていました。
その一方、長年運転されてきた新宿発高尾山口行きの急行列車が消滅。代わりに新宿発高尾山口行きの区間急行が1本設定されました。また、本八幡発高尾山口行きの急行については運行継続となっています。その他の列車は全て各駅停車で、相模原線については終夜運転自体が取り止めとなっています。毎年恒例となっていた「キッズパークたまどうとれいん」こと7801Fへの「迎春」マーク取り付けも行われませんでした。
2021年は下りの「京王ライナー迎春号」4本と、本線・高尾線系統の各駅停車を運行するとの発表が一度は出たものの、東京都の要請を受ける形で終夜運転の取り止めが決定。終夜運転のない年明けってのは、果たしていつ以来のことなんでしょうか…。
そして新年早々に7729Fが廃車に。2017年12月の7706F、2019年1月の7707Fに続き、3編成目の廃車、そして10両固定編成では初の廃車となります。最後の稼働は1月7日、相模原線を4往復ほど走ったのが最後の本線走行となりました。最後の最後まで稼働していた7706F・7707Fとは対照的な、なんとも呆気ない幕切れでした。
昨年は7707Fの廃車に始まり、ビード車のLED化、8000系は未改修編成消滅、8連を含む全編成の前照灯白色LED化など、(趣味目線で)激動の1年となった京王電鉄ですが、今年は7729Fの廃車を除けばさほど大きな動きはなかったように思います。
この7729Fの廃車から3日後の2020年1月16日、日本国内で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されます。とは言ったものの、そんなニュースを聞いても当時は「なんか海外で変な病気が流行ってるらしいな?」くらいにしか思っていませんでしたので、まさかこれが惨劇の始まりだとは知る由もないのでした。
さて、京王以外の話題にも触れていきましょう。1月18日から「BanG Dream! 3rd Season」×都営交通「東京さくらトラム(都電荒川線)沿線キャンペーン」なるキャンペーンが開始され、8501号車にPoppin'Party(作中に登場するバンド)メンバーのイラストがデザインされたヘッドマークが取り付けられました。
前後で異なるデザインのマークが取り付けられたほか、今回は側面ラッピングも施され、さらにさらに飛鳥山と早稲田の停留所には大型ポスターまで設置されるという気合の入りっぷり。今回は通い倒すぞと宣言しておきながらも、撮影はこの1回のみに留まっています。なんでだよ。
そして1月のハイライト、29日に運転された初狩工臨返空です。前日に積もった雪が思いのほか残っており、なんとも素晴らしい条件での初狩入換を拝むことができました。
牽引機は25日から27日にかけてカシオペア信州を牽いた37号機。これが今年最初で最後の撮影になってしまいました。
続いて2月の話題。日本の各地でちらほらとコロナの感染者が出始めていましたが、まあ気を付けりゃ大丈夫だろってことで、2月は結構色んなところに出かけてました。上旬は1週間ほど関西へ。最大の目的(?)は南海6000系。かっこよすぎる。
京都鉄道博物館も初訪問。「展示車両初対決!企画展連動キャンペーン あなたはどっち系?ゴーパー?ヨンパー?」という企画でクハ489-1が白山色になっていました。かっこよすぎて卒倒。
EF66 35との感動の再会も果たしました。原色に戻ってからは初めて見ましたが…。
帰り際には梅小路京都西駅の軌道も見ることができました。片側だけ先に高架化した関係で、京都方面がスラブ軌道、園部方面が弾性まくらぎ直結軌道になっています。C97で頒布した『臨時工事列車 Vol.2』で軌道の話題を書いた直後だったので、なかなか感慨深いものがありました(?)
最終日には阪神の尼崎駅で変態分岐器を撮影。こちらはアウトサイドシングルスリップスイッチ、
そしてこちらが複分岐器です。素人目に見ても奇妙な形の変態分岐器たち、詳細はおおい(大井駅)氏著『複分岐器めぐり』をご参照ください。
関西遠征の数日後には2020年1発目のいずっぱこへ。お目当ては松浦果南バースデーヘッドマーク。前年と前々年は「HAPPY PARTY TRAIN」こと3506Fにバースデーマークが取り付けられましたが、今年は「Over the Rainbow号」こと7502Fへの取り付けとなりました。
「Over the Rainbow号」の運行が3月29日までという発表が出ていましたので、7502Fとバースデーマークの組み合わせは一発勝負。めちゃめちゃ気合い入りましたね。
ちなみに、この日はバレンタイン企画でED32とED33の重単も登場。大盛況のいずっぱこ沿線でした。
話は少し飛んで2月22日、この日は京王電鉄のダイヤ改正が行われました。個人的な最大の目玉は動物急行こと1301列車。時刻が大幅に繰り上がり、始発駅が京王線新宿から本八幡に、そしてなにより車両が都営車に変更となりました。一番列車は10-590Fが担当。今ではすっかり見慣れた光景になりましたが、一発目はかなり強烈な違和感を覚えたものです。
ちなみに、この改正で平日の日中に高幡不動~高尾山口間で走っていた6連のシャトル便の運行が終了。2+4の組み合わせも営業列車では見られなくなってしまいました。
最後に3月。毎年この時期恒例となったJRグループのダイヤ改正が行われました。一番身近だった話題だと、早朝・夜間帯における総武線車両の三鷹以西乗り入れと中央快速線車両の各駅停車が廃止となりました。
緩行線のホームドア設置が理由とのことですが、また1つ見慣れた光景が過去帳入りしていまいました。
まあそんなマイナーな話題はさておき、今回の改正の最大の目玉は伊豆方面の特急列車の大改革。「スーパービュー踊り子」に代わる看板列車、「サフィール踊り子」がデビューしました。先日初めて乗る機会があったのですが、窓は大きいし乗り心地はいいしラーメンは美味いし、素晴らしかったです。
そしてE257系2000番台の「踊り子」もこの改正でデビュー。首都圏対伊豆方面特急の新たな時代が始まりました。
長らく伊豆方面への輸送を担ってきた185系は今回の改正でも生き残りましたが、「スーパービュー踊り子」の廃止に伴い「踊り子」の号数が見直されまして、実に31年ぶりに「踊り子1号」が復活したのでした。もっとも踊り子1号はE257系の列車になってしまいましたが…。
そんなわけで、251系は2020年3月13日の特急 スーパービュー踊り子10号をもって引退となりました。新型コロナウイルスの影響で一部のイベントこそ中止になりましたが、大勢のファンに見送られて30年間の歴史に幕を閉じました。
運用を退いた251系は年内に4本全てが長野へ配給されています。4月・5月に運転されたRE-2・RE-3編成の配給は日中に東大宮操を出ましたが、7月のRE-1編成の配給から深夜帯の運転となりました。また、251系のみならず、10月に廃車となった651系「IZU CRAILE」の廃車回送も深夜帯の運転に。推測の域を出ないので明言は避けますけど、まあ理由は明確ですよね…。
さて、最後にいずっぱこの話題。3月は2回いずっぱこを訪問しました。
「HAPPY PARTY TRAIN」こと3506Fには「ユニットライブ応援ヘッドマーク」ということで、ラブライブ!サンシャイン!!の3つのユニットがデザインされたヘッドマークを順番に取り付け。3月5日から16日はAZALEAのマークが掲出されました。
ところで、このヘッドマークは各ユニットのライブ開催に合わせて掲出されていたものなのですが、AZALEAのライブだけが2日間とも新型コロナウイルス感染症の影響で中止となってしまっていたのです。そんな状況下でのヘッドマーク取り付けとなりました。6月に予定されていた代替公演も中止となっていしまいましたが、2021年2月に今度こそ代替公演を行う予定とのこと。「いつかライブが開催されることを祈って」といういずっぱこの願い、きっと届くと信じています。
もう1本のラブライブラッピング、7502Fには3月29日のラッピング終了に向けて、2月18日から「ラストラン」ヘッドマークの掲出がスタート。
さらに待望の鉄コレ製品化も実現。いずっぱこの各駅で事業者限定版が販売されるとのことで、発売日に買いに行っちゃいました。
他編成の話題だと、長らく7501Fに施されていた「Dr.STONE」のラッピングが3月25日をもって終了。7502Fの「Over the Rainbow号」より一足早いラッピング撤去…、となるはずでしたが、7502Fの方は引退直前の混雑集中を回避するため、6月までラッピングを延長することとなりました。
まさかのラッピング延長に一瞬は狂喜乱舞したものですが、もはやそれどころではなくなるほどにコロナ騒動は拡がり続けていくのでした。
つづく。