前回の記事の続きです。
虹ヶ咲学園前駅からりんかい線とJR線を乗り継ぎまして、今度は上野駅へ。
2023年3月17日をもって愛称消滅となる特急「スワローあかぎ」。運行開始から見続けてきた列車の1つなので、ちょっとだけ記録してきました。
上野駅に着くとちょうどスワローあかぎ1号が発車する時間でした。
2014年3月15日のダイヤ改正から運行を開始した特急「スワローあかぎ」。高崎線の特急「あかぎ」と「ホームライナー鴻巣」を統合する形で誕生しました。「あかぎ」の自由席主体のスタイルと「ホームライナー」の着席整理券制を新たな着席サービス「スワローサービス」に一新し、話題を呼びました。
また、この時に使用車両が185系から651系に変更されました。かつて常磐線特急として活躍していた651系ですが、直流化および側面にオレンジ帯を配した1000番台に改造され、高崎線に活躍の場を移しました。
「スワローサービス」とは、全車指定席を基本とするものの、指定券特急券よりも割安な「スワローあかぎ料金券」を購入すれば「スワローあかぎ」の空席を利用できるという新しい着席サービスのこと。全車指定席化するけど、「スワローあかぎ料金券」が実質自由席特急券のような形で使えるというスタイルです。
※「スワローあかぎ料金券」は2015年3月に廃止され、以降は指定席特急券と同額の「座席未指定券」として発売されるようになりました。
「あかぎ」「ホームライナー」ユーザーからすれば実質的な値上げということで当初は批判的な意見も多かったようですが、この「スワローサービス」は少しずつ定着していき、現在では「スワローサービス」こそ名乗らないものの特急「あずさ」「ひたち」「踊り子」などで同様のシステムが採用されるに至ります。「スワローサービス」は今日の首都圏特急列車の着席サービスの先駆け的な存在だったのです。
そんな「スワローあかぎ」ですが、2023年3月ダイヤ改正で特急「あかぎ」に統合されることとなりました。指定席特急券・座席未指定券の2本柱というスタイルに変更はありませんが「スワローサービス」の名称はこれにて消滅となります。また、車両も651系からE257系5500番台に変更されるということで、「タキシードボディのすごいヤツ」こと651系にもいよいよ終焉の時がやって来たようです。
4001M 特急 スワローあかぎ1号 本庄 651系OM203編成 上野
ということで、まもなく見納めとなる「スワローあかぎ」と651系。ダイヤ改正を2週間半後に控えた上野駅は撮り鉄乗り鉄で大混雑…、と思いきやさほど混んでおらず拍子抜け。直前になればもう少し盛り上がりを見せるでしょうか…?
1号の発車を見送り、続いてはスワローあかぎ3号。この列車はスワローあかぎの中で唯一16番線から発車します。
折り返しスワローあかぎ3号となる特急 草津4号が16番線に入線。
折り返し準備中、少しだけ後部のLEDが消えた状態となりました。かつて常磐線特急が多数発着していた16番線に佇む651系。「スーパーひたち」として活躍していた頃を彷彿とさせる光景です。
程なくして「スワローあかぎ」の表示が点灯。
先回りしようと思っていましたが、せっかくなので発車までホームを散策。この表示も見納めですね。同じく651系で運転されてきた特急「草津」も全車指定席化ということで、在来線特急の「自由席特急券」もいよいよ死語になりつつあります。
3号の発車を見送り、隣のホームの快速アーバンで大宮へ。
4005M 特急 スワローあかぎ5号 高崎 651系OM205編成 大宮
無難に編成写真も1枚残しておきました。LEDを綺麗に写すのがなかなか難しいです。
この日はこれにて撤収。ダイヤ改正までにもう1回くらい撮りに行ければなと思います。
以上です。