本来であれば今ごろOM公開の記事を書いていた頃なんでしょうけど、今年は感染症拡大防止ということで延期(状況次第では中止)となっています。
そんなわけで、今年は過去6年分(2014~2019年)のOM公開を振り返ってみようと思います。1つの記事で書くと膨大な量になってしまいそうなので、屋外・JRF棟・EC棟の3つに分けます。
では、まずは屋外の展示からいってみましょー。
2014年(5月24日開催)
まずは2014年。当時はまだ高校生で、土曜日も授業があったので、午後からの参戦でした。屋外の3並びは手前からHD300-6、EF64 1001、EH200-9。OM公開と言うより高崎公開…?って感じのメンツでした。
EF64 1001は1エンド側が「あけぼの」、2エンド側が大宮総合車両センター120周年記念のヘッドマークを取り付けての展示となりました。午前中はそれぞれ逆のエンドに取り付けていたみたいですね。この年は試乗会がC12 66+旧型客車3両という超豪華仕様でして、客車の回送要員を兼ねてEF64 1001を展示、という形になっていました。
JRFからはEH200-9とHD300-6が出演。ここ数年は検査明けの機関車を展示していますが、EH200-9はこれから検査、HD300-6は検査時期じゃなかったような記憶が…。
…、2014年の屋外展示はこれしか写真が残っていませんでしたとさ。
2015年(5月23日開催)
続いて2015年。この年も午後からの参戦でした。3並びはDD13 1、EF81 139、EH500-43というラインナップ。なんとも不思議な組み合わせです。
最大の目玉はこの機関車でしょう。本来であれば鉄道博物館に展示されているはずのDD13 1ですが、この年の1月に「ムーミン」ことEF55 1が鉄道博物館に搬入されまして、追い出されるような形で大宮総合車両センターにやって来ていたのでした。こういったイベントでの展示は珍しかったんじゃないでしょうか。DD13 1はしばらく大宮総合車両センターで保管され、2年後の2017年に鉄道博物館へと戻りました。
そのお隣にEF81 139。1エンド側が「はくつる」、2エンド側が「鳥海」でした。この年は青森から「リゾートあすなろ」がゲストで来ていまして、その回送要員も兼ねてこの機関車が展示されました。
今でこそすっかり田端81の一員として定着しましたが、当時は青森車両センター所属でした。この1年後に青森車両センターの車両配置廃止(盛岡車両センターに統合)に伴い秋田車両センターに転属し、さらに1年後に田端運転所に転属。そんな展開が待っていようとは、このとき知る由もなかったわけです。
その隣にEH500-43。車体も台車も綺麗なので、検査明けでしょうね。この年はEH500が3機も入場している状態でのイベント開催となりました。まさにキンタ祭り。
で、この年は3並び以外にも…、
入場中だったC57 180が展示されていました。ヘッドマークはもちろん「SLばんえつ物語」。今までに色んなヘッドマークが取り付けられましたが、個人的に「ばんえつ物語」って言われたらこのヘッドマークですね。
ちなみに試乗会は185系のC1編成でした。本来であれば253系を使う予定だったらしいですが、急遽185系に変更になったとか。何があったんでしょうね…。
2016年(5月28日開催)
そして2016年。やはり午後からの参戦でした。3並びはEF65 1115、EF65 2139、EF81 81。この年はやたら豪華だった気がします。
旅客組からご紹介しましょう。まずはEF65 1115。1エンド側が「はやぶさ」、2エンド側が「出雲」でした。イベントでEF65を展示する時はだいたい1115号機ってイメージだったんですが、ここ数年はそうとも言えない感じですね。
無動力で来たからなのかなんなのか、パン下げ状態での展示でした。ところで、ここ2ヶ月くらい運用を離脱していた1115号機でしたが、先日田端運転所構内で試運転をやったそうなので、ぼちぼち戦線に復帰しそうな雰囲気です。スノプラが付いていないので好き嫌いが激しく分かれる機関車ではありますが、個人的には末永く活躍いただきたいところです。
そしてEF81 81。2エンド側に金縁の「北斗星」、
1エンド側に「ゆうづる」を取り付けての展示でした。こちらはパンタを上げて通電した状態でした。ゴムの色こそ違えど、この塗装で「ゆうづる」を牽いていた時期もありましたので、まあよく似合っております。97号機に「ゆうづる」付ければ完璧ですよね、いつか見てみたいものです。
そんな田端の面々に挟まれての展示となったのがEF65 2139。言うまでもなくこの年の主役です。国鉄特急色に復刻されて4月28日に出場し、1度も運用に入ることなく再び大宮総合車両センターにやって来まして、イベントでお披露目という形になりました。非常に美しい状態での展示です。なぜか白くなっていた1エンド側のゴムも綺麗になっていました。
ヘッドマークは時間ごとに取っ替え引っ替えしていたようですが、自分がいた時間帯は1エンド側が「あさかぜ」、2エンド側が「あかつき」でした。関東のイベントで関西ブルトレのヘッドマークが取り付けられることってあまりない気がするんですが、2139号機は新製配置が宮原でして、関西ブルトレを牽いていた実績があるのであえての「あかつき」だったのだと思います。
区名札の横に差された「国鉄色復活」のプレートは、こちらも関西ブルトレの代表格「なは」をイメージしたデザインでした。
製造時期が災いして数年間しかブルートレインの先頭に立てなかった2139(1139)号機。そんな同機が国鉄特急色を取り戻し、(レプリカだけど)再び関西ブルトレのヘッドマークを掲げる日が来るとは誰が想像したでしょう。JRFの粋な計らいに感銘を受けたものです。出場から早4年、新鶴見に残るEF65の約半分が国鉄特急色になり、すっかり影の薄くなってしまった感のある2139号機ですが、「栄光のラストナンバー」として、末永い活躍を祈るばかりです。
あ、そういえばD51 498も展示されていましたね。この年以降は蒸気機関車が展示された実績はありません。入場時期とイベントが被っていて、なおかつバラバラにされる前じゃ後じゃないと展示はできませんから、なかなか難しいんでしょうね。
そしてこの年は試乗会もなかなかすごくてですね…、
まさかのスペーシアです。東武の車が大宮総合車両センターの構内を走っております。
イベント終了後にはこんな光景も見られました。ものすごい違和感。
2017年(5月27日開催)
続きましては2017年。遂に土曜授業の呪縛から解放されたのですが、午後に教習所の予約を入れてしまうという失態を犯し、午前中のみの参戦となりました。3並びはDD51 842、EF65 2139、EF65 501。この年は田端ではなく高崎から機関車がやって来ました。
高崎組はパン上げも装飾も何もなし。展示というより留置です。
そんな高崎組に挟まれ、2年連続の展示となったEF65 2139。出場から1年が経ちましたので、1年前と比べるとさすがに汚れが目立ちます。まあ貨物機は汚れてなんぼですよ、ええ。
ヘッドマークは両エンドともJR貨物30周年記念ヘッドマークでした。1エンド側のヘッドマークはこのイベント限定のものでしたが、2エンド側のヘッドマークは実際に新鶴見機関区の機関車に取り付けられ、本線上でも見ることができました。
2017年の春と秋の2度に渡って取り付けられ、春は2067号機と2139号機、秋は2063号機と2095号機が抜擢されました。全て1エンドのみの取り付けだったので、回収になかなか苦労したものです。
イベントに話を戻しまして…、2139号機の区名札の横にもJR貨物30周年記念のプレートが差されていました。この年のOM公開はさながらJR貨物30周年記念祭といった感じでした。旅客も貨物も同じ30周年のはずなのですが、どこか温度差のようなものを感じる内容でしたね…。
2015・2016年と蒸気機関車が展示されていたスペースにはEV-E301系「ACCUM」が鎮座していました。
ちなみに試乗会は253系でした。2年前のリベンジマッチといったところでしょうか。
2018年(5月26日開催)
そして2018年。この年からようやく1日中滞在することが叶いました。3並びはDD51 842、EF64 37、EF64 1023。2014年以来、4年ぶりにEF64が登場となりました。
2年連続の出演となったDD51 842。この年は「DLレトロ碓氷」のヘッドマークを取り付けての展示となりました。
問題はその横。なんですかこの豪華すぎる並びは。
今ではすっかり人気者となったEF64 37。この展示の約4ヶ月に秋田車両センターに入場し、国鉄色に復刻されることとなります。そんなわけで、2018年のOM公開がこの塗装での最後のイベント出演となったのでした。
そのお隣には検査明けのEF64 1023。1028・1022号機に次ぐ3機目の国鉄色復刻となりました。谷川岳をイメージした特製のヘッドマークも取り付けられました。
この年もヘッドマークを取っ替え引っ替えしていましたので・・・、
こんなヤバい並びや…、
こんなヤバすぎる並びも。
個人的にここ数年のOM公開で一番ヤバい組み合わせだったなあと思っています。
反対側も色々とヘッドマークが取り付けられまして、こんな一幕も見られました。さながら1023号機のお披露目会といったところです。
毎年恒例になりつつある区名札の横のプレート。
歴代のオリジナルヘッドマークも大集合でした。
最後は3機ともすっぴんで〆。ちなみに試乗会は651系1000番台でした。
そんなわけで、開場から閉場までいられることの喜びを噛み締めながらの1日でした。
2019年(5月25日開催)
最後に2019年です。この年も1日中滞在していたわけですが、見事なまでのド快晴。展示内容も激アツでしたがとにかく暑いのなんのって。めっちゃ日焼けしました。そんな2019年はJRFからEF65 2101、旅客からEF65 1102が出演。会社の垣根を超えたPF連番並びが実現したのでした。長年3並びのスタイルを採ってきたOM公開ですが、この年は2並びでの展示となりました。
2139号機の国鉄特急色復刻から2年、待望のクリームプレートな国鉄特急色として出場した2101号機。満を持してのOM公開登場となりました。
そして1102号機。この手のイベントは大抵1115号機が出演していますが、今回は2018年の高崎公開に続き。1102号機が出演となりました。2101(1101)号機の隣に並べるなら…、ということなのでしょう。
どちらも元東京機関区組ということで、「さくら」並びや…、
元号が変わってから最初のOM公開ということで、「富士」・「令和」の並びも見られました。
ところで、毎年恒例になりつつあった区名札の横のプレートですが、今回は回送車票が差されていました。これもこれで面白い演出なのですが…、
午後からはきっちりと「令和」のプレートが差されました。しかも区名札が「髙」に。高崎機関区にいた頃もありましたからね。
1102号機には「東」の区名札と3・4仕業の札が。いきなり本気出してきた感。試乗会の185系もいい味を出していました。
最後はやっぱりすっぴんで〆。
さながらEF65祭となっていた2019年でしたが…、
田端からEF81 139とカヤ27も来ていました。139号機はもうすっかり田端の一員になりましたね…。
そんなわけで、激アツな1日が幕を閉じたのでした。
ということで、2014年から2019年までの屋外展示を一挙に振り返ってみました。もし今年も開催されていたら、いったい何が展示されていたんでしょうね…?
次回はJRF棟を振り返っていきます。ではでは。