れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2024/3/14 【旅せよ平日】秋田・仙台紀行

2023年12月、衝撃的な早割切符の発売がアナウンスされました。その名も「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」。2024年2月14日から3月14日までの1ヶ月間、平日限定10,000円でJR東日本全線・青い森鉄道いわて銀河鉄道三陸鉄道北越急行えちごトキめき鉄道線(直江津〜新井)が乗り放題、加えて新幹線および特急列車の指定席が2回まで乗車可能という化け物のような切符です。

 

そんな「キュン♥パス」の最終日に10年来の知人と秋田・仙台へ行ってきました。

 


 

「キュン♥パス」の効果は凄まじく、朝の下りの新幹線は連日軒並み満席状態だったわけですが、計画性のなさに定評のある我々は2月末にようやく具体的な行程を練り始めるという始末で、ようやくえきねっとを開いた頃には午前中の「こまち」は全て満員御礼。諦めかけた矢先に「こまち5号」の盛岡から先あれば空席があることに気付き、とりあえず秋田までの足は確保しました。結局、盛岡までは「やまびこ51号」の自由席争奪戦に賭けるという作戦で落ち着きました。

 

とは言ったものの、春休み真っ只中+キュン♥パス最終日の自由席争奪戦なんぞ地獄絵図になることは容易に想像がつきます。どうにかならんものかとえきねっとを眺めていると、なんと1本前の「はやぶさ1号」に空席が出現し、音速で確保。土壇場で盛岡までの足も確保することができました。

 


 

そして迎えた当日。10年来の知人と合流して東京駅から「はやぶさ1号」に乗り込みます。東京の時点で既に立ち席が出ていましたが、目立った混乱はなく順調に旅がスタート。途中、福島駅での上り列車待ちで遅れていた「やまびこ51号」に仙台で追い付きましたが、こちらの列車も仙台の時点でもかなりの混雑ぶりでした。古川まで先行する「やまびこ51号」の遅延と車内非常通報装置の鳴動があり若干の遅れをもって盛岡駅に到着。ここから先は「こまち5号」の指定席を取っているので約1時間の乗り継ぎ時間が発生しましたが、「在来線ホームの発車メロディ(water crown)の音質があまりにもアナウンスステーション」などと爆笑しているうちにあっという間に1時間が経過。駅弁を買い込み「こまち5号」で秋田を目指します。2000年代初頭のプラレールについて激論を交わしつつ、雪景色の秋田県を突き進みます。秋葉検定でおなじみの大曲駅で進行方向が変わり、後ろ向きで秋田駅へと滑り込み。2017年8月以来の秋田訪問となりました。

 

到着後はとりあえずお手軽な上飯島駅先へ。

 

4061 EF510-502+コキ 上飯島

 

まず大阪からの4061列車。青い502号機の牽引で来ました。

 

1133M 普通 男鹿  EV-801系G1編成 上飯島

 

続いて今回のお目当ての1つ、EV-801系「ACCUM」が登場。2017年3月にデビューした秋田地区の最新鋭車両で、電化区間は電車、非電化区間は蓄電池電車として走行することができます。「なまはげ」をイメージした大胆な塗装とJR九州を彷彿とさせる巨大前面LEDが特徴的です。

 

ここまで撮影したところで雷雨に見舞われたので秋田駅まで撤退。夕方まで暇になってしまったのでここで少し遅めのお昼。比内地鶏の親子丼をチョイスしました。うますぎて号泣。

 

それでもなお時間があったので、秋田駅から少し離れた秋田総合車両センター南秋田センターへ。秋田地区の車両を一手に受け持つ車両基地です。構内北側の留置線群を横目にしばらく南下しまして、南側の検修庫が並ぶエリアへ。

 

歩き回って探すこと十数分、お目当てのGV-E197系の姿が見えました。

 

遂に本稼働が始まったGV-E197系。高崎・水戸・郡山・秋田の4箇所に常駐するという形が採られるようで、秋田地区には3月12日から13日にかけてTS03編成が送り込まれました。

 

もう少し見やすい場所にいてくれれば万々歳でしたが、こればかりはどうしようもありません。ひとまず記録はできたので再び秋田駅へ。ちょうどいい時間になったので再び上飯島駅へと向かいます。

 

1139M 普通 男鹿  EV-E801系G6+G*編成 上飯島~追分

 

今度は駅を出て少し歩いたところにある踏切へ。狙いは今回の大本命である男鹿線の4連運用ですが、ここにきてまさかの晴れ。先ほどの雷雨は一体何だったのか。

 

ということで課題が色々と残りましたが、ひとまずこれにて日中の部は終了。秋田駅に戻ってきりたんぽ鍋で英気を養います。酒も飲んでいい感じになったところで駅に入場しまして、夜の部の開幕です。

 

構回7M E653系U-10*編成 秋田

 

まずはE653系E751系の並びから。JR初期世代を代表するスタイリッシュな特急型車両の競演です。

 

構回2044M E751系A101編成 秋田

 

E653系が先に出て行きまして、E751系単体の写真も撮れました。E653系をベースに交流専用車両として開発されたE751系。幼い頃はフレッシュひたちの紛い物だと思っていましたが、改めて見てみるとなかなかかっこいいものです。

 

1143M 普通 男鹿  EV-E801系G1編成 秋田

 

そして本題のEV-E801系。お昼に上飯島で撮ったG1編成が戻ってきました。

 

次回は非電化区間で…、とリベンジを誓い、夜の部も終了。酒とつまみを買い込んで「こまち48号」に飛び乗りまして、秋田を後にしました。

 

そのまま東京まで…、ではなく途中の仙台で下車。発車を見送りまして、これよりキュン♥パス延長戦の開幕です。

 

乗換通路のヘッドマークを眺めつつ在来線ホームへ。酔い覚ましがてら仙台のカッコいい電車を眺めに行きます。

 

270M 普通 新地  701系F4-17+E721系P-*編成 仙台

 

秒で酔いが覚めました。701系4連先頭の新地行きです。あまりにもかっこよすぎます。国宝。

 

2563D 普通 小牛田  HB-E210系C-6+C-*編成 仙台

 

そしてこちらも今回の旅の本命の1つであるHB-E210系。仙石東北ライン用の車両ですが、1日2本限定で小牛田行きに充当されます。東北本線表示があまりにもカッコよすぎて号泣しました。

 

これだけ撮れればもう大満足ということで、再度酒を買い込み宿へチェックイン。キュン♥パス最終日、これにて閉幕です。

 

つづく。