れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2023/5/23 仙台臨海鉄道・郡山工臨返空など

前回の記事の続きです。

 


 

翌日、少し早めに起きてホテルを発ちます。

 

行き先は昨日に引き続き仙台埠頭。発送がないとわかっていながら行くというのもなかなかツラいものがありましたが、あれこれ考えても仕方がないので無心で道を進んでいきます。

 

 

前日は観光案内所のレンタサイクルを利用しましたが、利用できるのが朝10時からということでこの日は徒歩移動。決して歩けない距離ではないのですが、機材を持ちながらだとなかなかしんどいです。

 

ということで、2日連続の仙台埠頭です。当然ですが、前日と全く様子が変わていません。

 

ただ、しっかりと曇っていたので昨日逆光側だったアングルを淡々と撮り直していきます。

 

キヤを挟んだ反対側からも。

 

こちら側は草が逞しく成長しておりました。

 

ST-7編成を正面から。

 

車両の撮り直しはここらへんにして、今度は時間がなくて撮れなかったところを撮影していきます。

 

キヤの留置されているところから180°振り返ると仙台港への線路が延びています。仙台埠頭線は仙台港駅から仙台埠頭駅までを結ぶ全長1.6kmの路線ですが、実はこの2つの駅は直線距離にして700m程しか離れていません。このカーブをU字に曲がり切った先はもう仙台港駅というわけです。なかなかの急カーブで制限速度は15km/h。それでもここを走る列車は入換などではなく、列車番号の与えられたれっきとした「列車」です。

 

そしてレールの保管場所。前夜に少し雨が降ったので、レールが光っていて綺麗でした。

 

こちらはレールの積み込みに使用する部品。積込作業も一度見てみたいものです。

 

 

大量に積まれたレールとキヤ。なかなかに味わいのある駅です。

 

そんなわけで、初めての仙台埠頭駅訪問はこれにて終了。今度こそは動いているところを…、と誓い埠頭を後にします。で、そのリベンジはすぐに達成できたのですが……

 

 

さて、せっかくなので仙台港駅にも寄り道。全3路線が接続し、機関区も点在している仙台臨海鉄道の中心となる駅です。

 

着くとちょうどSD55 103が停車していました。

 

現役の機関車の中で唯一の自社発注機であるSD55 103。1971年にDD55 1として誕生し、1998年に機関の改良を行いSD55 103となりました。

 

現役機の中で唯一東日本大震災をこの仙台港の地で経験したSD55 103。仙台港駅にはあの大津波が直撃し、当時機関区に留置されていたSD55 103は脱線の被害に遭いました。文字通り壊滅的な被害を受けた仙台臨海鉄道。同僚のSD55 101・SD55 102も津波に巻き込まれ廃車となった中、このSD55 103だけは復活を遂げ、今日まで走り続けてきています。

 

震災で一時は稼働機の大半を失った仙台臨海鉄道ですが、今では各地から機関車が集結し、全5機の体制となっています。

 

右側がDE15 1538から改造されたDE65 1、左側が秋田臨海鉄道からやって来たDE65 2です。

DE65 2は震災の直後に秋田臨海鉄道から8年間の期限付きで貸し出された機関車ですが、その後仙台臨海鉄道が正式に購入し、現在も活躍しています。他のDE65形とは異なり純粋に臨海鉄道向けとして製造された車両で、DE11形をベースとしているのが特徴です。他のDE65と並ぶと違いがよくわかります。

 

この他にもDE10 1536から改造されたDE65 3、DE10 1250から改造されたDE65 5が在籍しており、交代しながら仙台臨海部の貨物輸送を支えています。

 

 

レール輸送抜きにしても魅力満載の仙台臨海鉄道、今度はゆっくりと見学したいものです。

 

 

さて、この後は一旦ホテルに戻って荷物を回収。チェックアウトして仙台駅へと戻ります。

 

14M 特急 ひたち14号 品川  E657系K2編成 仙台

 

途中、仙台車両センターでK2編成が待機している姿が見えたので入線シーンを。しばらく停車するので先回りしまして…、

 

1319M 普通 仙台  E721系P-502編成 長町

 

1つ先の長町駅へ。仙台方面の列車を撮って時間を潰します。まずは仙台空港線E721系。このほかにも仙台空港鉄道所属のSAT721系なる車両もいるようです。

 

237M 普通 仙台  701系F4-30編成 長町

 

続いて原ノ町からの常磐線。昨日仙台駅で撮った編成と再び遭遇。

 

93レ EH500-4+コキ18車 長町

 

EH500-4牽引の貨物も通過していきました。久々に片パンの機関車を撮った気がします。

 

14M 特急 ひたち14号 品川  E657系K17編成 長町

 

反対側に移動して先ほどのひたち14号を。まさか仙台でリバイバルカラーが撮れるとは思っていなかったのでラッキーでした。

 

493M 普通 仙台  E721系P4-17+P-**編成 長町

 

再び反対側に移動して大河原からの493M。1000番代と0番代の4+2でした。

 

工9533D 郡山工臨返空  キヤE195系LT-4編成 長町

 

そして長町駅に来た最大の目的、郡山工臨返空が通過。キヤE195系の最終増備編成、LT-4編成です。LT-4が動いているところなんて一生撮れないだろうなー…、と思っていたのですが、すんなり撮れてしまいました。

 

で、後続で仙台駅へ。

 

夢にまで見た(?)岩切発着の長尺レール輸送の荷票です。越中島貨物駅発着のものとは若干書き方が異なっています。そして輸送番号は「東北仙保技491号」、計画番号?工事番号?がそのまま輸送番号になっているようです。

 

比較用に越中島貨物駅発着の長尺レール輸送の荷票を。輸送番号のほか、編成名を書く位置が違っていたりします。

 

仙台駅は上4に停車。仙山線E721系との並びも見られました。

 

暫し停車したのち、岩切駅へ向けて発車。ちょうどE8系の試運転が仙台駅に入線してくるところでした。

 

工9533D 郡山工臨返空 キヤE195系LT-4編成 仙台

 

今の今まで頭上の新幹線はE3系だと思っていたのですが、そういえばつばさは基本的に仙台まで来ないですし、E5系と併結もしないですよね…。狙ってもそうそう撮れるようなものでもないので、めっちゃラッキーだったんですね。

 

これで仙台での撮り鉄は終了。東京に戻ります。

 

帰りの新幹線が来るまでの間、少しだけ仙台駅の外観を撮影。

 

ちょうどE5系が入線してきました。

 

 

 

 

日本一の規模を誇る仙台駅西口のペデストリアンデッキ。移動の快適性はもちろんのこと、この雄大さと花々の美しい装飾だけでも一見の価値があります。

 

そして駅前から広がる青葉通り。仙台駅前から西公園通りに至る道で、道路の脇にはケヤキが立ち並ぶ、杜の都仙台を象徴する通りです。こちらもまた一見の価値ありです。

 

しばらく眺めているうちに新幹線の時間になったのでこれにて撤収。課題もたくさん残りましたが、収穫もそれなりにあったのでまあよかったかなと思います。

 

 

1時間ほどで大宮駅に到着。せっかくなので留置中の国宝キヤE195系ST-1編成の御姿を拝んで参りました。13番線側の先端に人だかりができていたので、遂にキヤE195系ST-1編成の美しさが世間に認められたかと涙しましたが、211系のOM入場待ちだったようです。

 

以上です。