れーるノート

首都圏のレール輸送といずっぱこ

2022/2/7 品川工臨(留置)

少し前の話になるのですが…、

 

品川駅北側の保守基地に留置されたキヤE195系を見てきました。

 

編成はST-16編成。これだけ見ると普通の品川工臨なのですが…、

 

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実はこのST-16編成、東京レールセンターではなく上野保線技術センターでレールを積んでいるのです。1月31日にレールを積み、2月5日の深夜に田端から品川へと向かっています。

 

要するに田端発の品川工臨ってことなのですが、なぜこのような運転形態になったのかは全く見当がつきません。ちなみにこのST-16編成は2月8日に田端へと返却されています。

 

キヤE195系の運用開始からもうすぐ1年になりますが、謎は増えていく一方です。まあその謎を1つ1つ読み解いていくのが楽しかったりするんですけどね。

 

2021/1/31 チキ7000形交検入場

昨日分です。

 

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先週に引き続き越中島貨物駅へ。例の移動機がスタンバイしていました。

 

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※入換 TMC400A+TMC400A+チキ3車 越中島貨物

 

9294列車の発前入換。後ろにチキ7000形3車が連結されています。先日やって来た3車より一足早く越中島貨物駅常備となっていたチキ7082・7032・7074の3車。転入以来3回目の交検となりました。期限的には少し早い気がしますが、先日転入してきた3車と揃えるためでしょうかね…?

 

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このまま着発線に向かうと思いきや、折り返して分岐器を直進し…、

 

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一旦積込線へ。

 

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再び引上線に出てきました。

 

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そして新小岩からDE10が到着。9295列車は単機での運転でした。

 

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推進で着発線へ向かっていきました。

 

この先は光線もよろしくないのでここで撤収しまして…、

 

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最後に潮風の散歩道へ。レール臨貨用のチキとキヤが並んで留置されていました。

 

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JR貨物の方はチキ車が置き換えられるような気配もないため、しばらくはチキとキヤの共演が見られそうですね。

 

以上です。

 

2022/1/26 9295レ

水曜日の撮影分です。

 

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9295 DE10 1603+チキ5車 平井

 

DE10がチキを率いてやって来ました。後ろの2車は24日の9294列車で出ていったチキ6099とチキ6421なのですが…、

 

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前3車はチキ7000形。昨年6月のチキ7082・7032・7074の転入に引き続き、チキ7129・7079・7123の3車も越中島貨物駅へやって来ました。側面の表記も既に書き換えられています。

 

これで6両体制となった越中島貨物駅常備のチキ7000形。どんな形で使用されるのか、楽しみですね。

 

2022/1/24 渋川工臨・日鉄チキ入換など

月曜日の撮影分になります。

 

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やって来たのは朝の越中島貨物駅。短キヤが尾灯と作業灯をつけてスタンバイしています。

 

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前照灯に切り替わり、入換がスタート。

 

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※入換(渋川工臨) キヤE195系ST-12+ST-11編成 越中島貨物

 

午前便の渋川工臨。キヤになってから2回目の運転となりました。2ユニットでの運転は今回が初めてです。

 

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チキ車時代は、別々の行き先のチキをくっつけて4車あるいは5車のまま各々の輸送先に向かうという独特の運行形態を採っていた高崎支社ですが、キヤになってからはそのような動きは見られません。今回の渋川工臨も2ユニットとも渋川行き、正真正銘の渋川工臨です。

 

さて、次は積卸作業場へ…、

 

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行く前に全景をもう1枚。先程ST-11+ST-12編成がいた線路にもう2本キヤがいました。手前がST-18編成、奥がST-9編成です。

 

で、今度こそ積卸作業場へ。

 

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…、移動機がなんだかとんでもないことになっています。

 

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しかもこれ、2機ともしっかり起動しています。

 

 


 

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越中島貨物駅の移動機と言えばこのイヌ君モーターカー。正式にはTMC500Wという形式だそうで、長きにわたり307号機と308号機の2両がチキの入換を担ってきました。かつてはカエルの絵柄をしていたTMC500Bという移動機もいましたが、少し前に廃車になっています。

 

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で、カエル君の代わりとしてやって来たのがこの黄色い移動機。こちらはTMC400Aという形式だそうです。かつては川崎地区で活躍していたモーターカーで、2019年頃に越中島貨物駅へやって来ました。

 

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そして2021年3月頃には、さらに2両のTMC400Aが越中島貨物駅にやって来ています。こちらの東鉄カラーのTMC400Aはもともと錦糸町の保線基地にいたものだそう。

 

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そしてもう1両がこのユニオンカラーのTMC400A。こちらはどこから来たのか今のところわかりません。

 

ということで、さながらモーターカー博物館になりつつある越中島貨物駅。現在のところ保線用を除いて5両(TMC500W×2・TMC400A×3)のモーターカーがいます。イヌ柄のTMC500Wは2021年3月のチキ工臨廃止まではバリバリ稼働していたのですが、それ以降は少しずつTMC400Aが入換をすることが多くなっているようです(黄色いTMC400Aはチキ工臨の廃止前から稀にチキの入換をやっていました)。

 


 

…、だいぶ話が逸れてしまいました。

 

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そんなわけで、現在の越中島貨物駅はTMC400Aが主に入換を担っているようなのですが、この日は重連での稼働でした。重連での入換自体は昨年にもあったようで、その時は背中合わせでくっついていたのですが、今回は頭同士がくっついています。普段あまりモーターカーを撮らない人間からすると、なんとも異様なスタイルに見えます。

 

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しばらく眺めていると、チキの移動がスタート。作業場の西側にはST-19編成の姿がありました。少しだけチキを西側に移動したところで停車し…、

 

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チキへの積込作業が始まりました。

 

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チキ工臨が廃止になってもうすぐ1年。チキへの積み込みはJR貨物向けのレール臨貨が運転される時のみにしか見られなくなってしまいました。

 

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チキ工臨全盛期は日常的に行われていた作業ですが、レール臨貨はそこまで運転頻度がそこまで高くないので、すっかり貴重なシーンになってしまいました。

 

さて、積み込みを見ていると踏切が鳴り始めまして…、

 

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キヤがやって来ました。

 

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※入換 キヤE195系ST-21+ST-22+ST-23編成 越中島貨物

 

東京RC送り込みの午前便。ST-21・ST-22・ST-23編成が送り込まれてきました。

 

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到着後はすぐに積卸作業場へ。一気ににぎやかになりました。

 

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そして積付具を外す作業が行われました。作業場にいたST-19編成も一緒に積付具を外されていました。

 

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工7230D 渋川工臨  キヤE195系ST-11+ST-12編成 越中島貨物

 

そして着発線にいたST-11+ST-12編成が発車。新小岩信号所へと向かいます。

 

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ST-11+ST-12編成とST-22+ST-23編成は、どうやら2ユニット固定で運用されているようですね。

 

 

さて、この後は昼食をとって再びしおかぜ橋へ。

 

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しばらく眺めていると…、

 

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先ほどのTMC400Aの重連がチキを牽いて出てきました。この繋ぎ方のまま入換をやるようです。

 

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※入換 TMC400A+TMC400A+チキ2車 越中島貨物

 

後ろに繋がっているチキはチキ6099とチキ6421。交番検査に向かうようです。

 

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程なくして、新小岩からの9295列車が到着。直ちにDE10が切り離されます。

 

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そしてTMC400Aが推進でチキを着発線へ。やはり凄まじい違和感です。

 

チキを着発線に押し込んだ後は隣の線路に移り…、

 

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※入換 TMC400A+TMC400A+日鉄チキ9車 越中島貨物

 

9295列車でやって来た日鉄チキを引き連れて戻って来ました。2021年7月5日以来、約半年ぶりの越中島貨物行き150Mレール輸送です。

 

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積み荷は60Kレールでした。それにしてもレールというのは本当によく曲がります。ここはカーブが急なのでなおさらです。美しい。

 

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ゆっくりと引上線に進入し…、

 

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推進で積込線へ。

 

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なんともカラフルな編成です。

 

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積込線に入った後は、すぐに中央締結車の緊締装置を外す作業が行われていました。

 

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留具を外す作業が終わると移動機がチキの位置を微調整し、いよいよ取卸し作業が始まります。

 

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昨年度に更新工事が行われた門型クレーンを使用し、150Mレールが降ろされていきます。このクレーンが動いているところを見たのは昨年3月の動作試験(?)の時以来ですね…。

 

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しばらくすると、貨車置き場にいたキヤが起動しまして…、

 

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※入換(品川工臨) キヤE195系ST-18編成 越中島貨物

 

引上線へやって来ました。午後便の品川工臨です。この日は午前も午後も定尺キヤの発送がありました。

 

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すぐに折り返して引上線へ。背景では淡々と150Mレールが降ろされています。

 

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さて、上段の取卸しが終了しまして、再び留具を外す作業が始まりました。中央締結車の金具は門型クレーンの脇にある小さいクレーンで持ち上げているんですね。

 

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中段のレールを降ろす準備が整ったところでこの日の作業は終わりのようです。この貨車は翌々日の26日に黒崎に向けて返却されています。

 

 

ということで、朝から夕方までレール輸送漬けの1日となりました。

 

2022/1/18 金町工臨(取卸し)・越中島貨物駅など

一昨日の分になります。

 

まずは乗り換えついでの新宿駅で…、

 

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5120レ 各停 新宿  7000系7727F 新宿

 

「迎春」マーク付きの7727Fを。5000系の迎春マークは10日で掲出が終了しましたが、こちらは依然として取り付けられたままになっています。

 

で、ここからJRに乗り換えまして…、

 

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やって来たのは金町駅。材料線に短キヤが停まっています。

 

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※留置(金町工臨) キヤE195系ST-13編成 金町

 

2022年は1月12日の工8421Dから稼働開始となったキヤE195系。初荷は17日発送の金町工臨でした。昨年に引き続き、今年も東京支社向けからスタートです。

 

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さて、金町駅に着くや否や作業が始まっていたので、今回は取卸し作業を観察してみました。金町保線技術センターには小型のクレーンが常設されているので、これを使用して取卸しが行われます。現場によっては山越器を設置したり、ユニック車を使ったり。取卸しの方法自体はチキ車時代とほとんど同じのようです。

 

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チェーンブロックにレールを取り付けて、走行桁を水平移動させて、所定の場所に降ろす。チキ車時代と全く同じ流れです。

 

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これで1本分の取卸しが終了。あとはこれが21回繰り返されます。

 

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ところで、キヤE195系は保守用車としての使用も想定されているため、自力で保線基地内を動くことができます。これもキヤ化の大きなメリットの1つと言えるでしょう。

 

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他の保線車両に紛れて取卸し作業をしている光景は、なかなか面白いものです。

 

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さて、昼飯を食べている間に作業も終盤になっていまして、下段のレールの取卸し中。先程まではこちらから見て手前側にレールを降ろしていましたが、終盤は奥側にレールを降ろしていました。

 

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最後の1本の取卸しが終了。あとは撤収作業に移ります。

 

キヤ工臨稼働開始からもうすぐ1年になりますが、ようやく定尺キヤの取卸し作業を見ることができました。他の現場も見に行ってみたいものですね。

 

 

さて、ここから一気に移動して越中島貨物駅へ。新年最初の訪問です。

 

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まずは積卸作業場から。年末年始の休業も終わり、久々にキヤがいる光景を見ることができました。

 

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この日の時点で積卸作業場にいたのは5編成。手前から3本目の線路にST-18編成とST-19編成、その手前にST-12編成とST-11編成、一番手前にST-16編成が留置されています。

 

ST-18・ST-19編成は12日の午後便、ST-11・ST-12編成は17日の午後便、ST-16編成はこの日の午前便でそれぞれ送り込まれました。また、この他にも12日の午前便でST-13編成(17日の午前便で発送済)とST-14編成(この日の午前便で発送済)、13日の午前便でLT-3編成(17日の午後便で発送済)が送り込まれています。

 

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ところで、この日は運河に何やら見慣れないものの姿が。

 

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その正体は「艀(はしけ)」と呼ばれる船舶です。艀とは河川や運河での貨物輸送に使用されている平底の船舶で、トラック等では運べないような重量物を輸送するのに適しています。正確には、茶色いいかだのようなものが「艀」で、右側にいる白い船は「タグボート」と呼ばれる曳舟です。艀自体にはエンジンが付いておらず、移動の際はタグボートの力を借りて航行することになります。

 

なぜレールセンターに艀がいるかというと、もちろんレールを運ぶためです。2016年4月から新日鐵住金(現 日本製鉄)が専用貨車による国内向け150Mレールの輸送を本格化させ、東京レールセンターにも八幡製鉄所から150Mレールが直接送られてくるようになりましたが、その運転頻度からもわかるように東京レールセンターへのレール搬入は依然として船舶による輸送が主流となっています。貨物船でレールセンター付近の物流拠点まで輸送し、艀でレールセンターに搬入、という段取りになっているようです。

 

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さて、しばらく眺めていると艀に積まれたレールの陸揚げが始まりました。

 

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イグアナクレーンの真価が発揮されるシーンです。レールを貨車に積み込むだけならこんなにも大きなクレーンを用意しなくてもよさそうですが、運河からレールを陸揚げするとなるとこれくらいの大きさが必要になるのでしょうね…。

 

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…、一生眺めていられますね。

 

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ここから艀の内部までは見えないのですが、この大きさだとかなりの量のレールを積めるのではないでしょうか。

 

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艀自体も何種類か存在するようで、他のものも見られたらなと思うところです。なかなか難しそうですが…。

 

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レールの陸揚げを横目にお休み中のST-12編成とST-18編成。この日はキヤへの積込作業は行われなかったようです。

 

さて、陸揚げの途中でしたがここで積卸作業場を一旦後にしまして、今度はしおかぜ橋へ。

 

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積込線に移動機と貨物所属のチキ、そして12日の午前便で送り込まれたST-17編成がいました。ST-17編成については19日の午後便で発送されています。

 

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年末に来た時もそうでしたが、旅客会社所属のチキの整理が終わったので、貨車置き場はがらーんとしています。

 

これだけ撮って再び積卸作業場の方へ。その道中…、

 

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ちょうど京葉線が来たのでキヤと絡めて1枚。この距離でも存在感抜群ですね。

 

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積卸作業場に戻ってきた頃には作業が終わっており、艀はいなくなっていました。クレーンも構内の東側へ移動しています。

 

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ST-16編成と…、

 

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ST-11+ST-12編成。昨年はこのコンビに色々と振り回されましたね…。

 

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振り向くと先ほどのST-17編成の姿も確認できました。

 

ということで、この日はこれにて撤収。今年もマイペースにキヤ工臨を追いかけていけたらなと思います。

 

以上です。