月曜日の撮影分になります。
やって来たのは朝の越中島貨物駅。短キヤが尾灯と作業灯をつけてスタンバイしています。
前照灯に切り替わり、入換がスタート。
※入換(渋川工臨) キヤE195系ST-12+ST-11編成 越中島貨物
午前便の渋川工臨。キヤになってから2回目の運転となりました。2ユニットでの運転は今回が初めてです。
チキ車時代は、別々の行き先のチキをくっつけて4車あるいは5車のまま各々の輸送先に向かうという独特の運行形態を採っていた高崎支社ですが、キヤになってからはそのような動きは見られません。今回の渋川工臨も2ユニットとも渋川行き、正真正銘の渋川工臨です。
さて、次は積卸作業場へ…、
行く前に全景をもう1枚。先程ST-11+ST-12編成がいた線路にもう2本キヤがいました。手前がST-18編成、奥がST-9編成です。
で、今度こそ積卸作業場へ。
…、移動機がなんだかとんでもないことになっています。
しかもこれ、2機ともしっかり起動しています。
越中島貨物駅の移動機と言えばこのイヌ君モーターカー。正式にはTMC500Wという形式だそうで、長きにわたり307号機と308号機の2両がチキの入換を担ってきました。かつてはカエルの絵柄をしていたTMC500Bという移動機もいましたが、少し前に廃車になっています。
で、カエル君の代わりとしてやって来たのがこの黄色い移動機。こちらはTMC400Aという形式だそうです。かつては川崎地区で活躍していたモーターカーで、2019年頃に越中島貨物駅へやって来ました。
そして2021年3月頃には、さらに2両のTMC400Aが越中島貨物駅にやって来ています。こちらの東鉄カラーのTMC400Aはもともと錦糸町の保線基地にいたものだそう。
そしてもう1両がこのユニオンカラーのTMC400A。こちらはどこから来たのか今のところわかりません。
ということで、さながらモーターカー博物館になりつつある越中島貨物駅。現在のところ保線用を除いて5両(TMC500W×2・TMC400A×3)のモーターカーがいます。イヌ柄のTMC500Wは2021年3月のチキ工臨廃止まではバリバリ稼働していたのですが、それ以降は少しずつTMC400Aが入換をすることが多くなっているようです(黄色いTMC400Aはチキ工臨の廃止前から稀にチキの入換をやっていました)。
…、だいぶ話が逸れてしまいました。
そんなわけで、現在の越中島貨物駅はTMC400Aが主に入換を担っているようなのですが、この日は重連での稼働でした。重連での入換自体は昨年にもあったようで、その時は背中合わせでくっついていたのですが、今回は頭同士がくっついています。普段あまりモーターカーを撮らない人間からすると、なんとも異様なスタイルに見えます。
しばらく眺めていると、チキの移動がスタート。作業場の西側にはST-19編成の姿がありました。少しだけチキを西側に移動したところで停車し…、
チキへの積込作業が始まりました。
チキ工臨が廃止になってもうすぐ1年。チキへの積み込みはJR貨物向けのレール臨貨が運転される時のみにしか見られなくなってしまいました。
チキ工臨全盛期は日常的に行われていた作業ですが、レール臨貨はそこまで運転頻度がそこまで高くないので、すっかり貴重なシーンになってしまいました。
さて、積み込みを見ていると踏切が鳴り始めまして…、
キヤがやって来ました。
※入換 キヤE195系ST-21+ST-22+ST-23編成 越中島貨物
東京RC送り込みの午前便。ST-21・ST-22・ST-23編成が送り込まれてきました。
到着後はすぐに積卸作業場へ。一気ににぎやかになりました。
そして積付具を外す作業が行われました。作業場にいたST-19編成も一緒に積付具を外されていました。
工7230D 渋川工臨 キヤE195系ST-11+ST-12編成 越中島貨物
そして着発線にいたST-11+ST-12編成が発車。新小岩信号所へと向かいます。
ST-11+ST-12編成とST-22+ST-23編成は、どうやら2ユニット固定で運用されているようですね。
さて、この後は昼食をとって再びしおかぜ橋へ。
しばらく眺めていると…、
先ほどのTMC400Aの重連がチキを牽いて出てきました。この繋ぎ方のまま入換をやるようです。
※入換 TMC400A+TMC400A+チキ2車 越中島貨物
後ろに繋がっているチキはチキ6099とチキ6421。交番検査に向かうようです。
程なくして、新小岩からの9295列車が到着。直ちにDE10が切り離されます。
そしてTMC400Aが推進でチキを着発線へ。やはり凄まじい違和感です。
チキを着発線に押し込んだ後は隣の線路に移り…、
※入換 TMC400A+TMC400A+日鉄チキ9車 越中島貨物
9295列車でやって来た日鉄チキを引き連れて戻って来ました。2021年7月5日以来、約半年ぶりの越中島貨物行き150Mレール輸送です。
積み荷は60Kレールでした。それにしてもレールというのは本当によく曲がります。ここはカーブが急なのでなおさらです。美しい。
ゆっくりと引上線に進入し…、
推進で積込線へ。
なんともカラフルな編成です。
積込線に入った後は、すぐに中央締結車の緊締装置を外す作業が行われていました。
留具を外す作業が終わると移動機がチキの位置を微調整し、いよいよ取卸し作業が始まります。
昨年度に更新工事が行われた門型クレーンを使用し、150Mレールが降ろされていきます。このクレーンが動いているところを見たのは昨年3月の動作試験(?)の時以来ですね…。
しばらくすると、貨車置き場にいたキヤが起動しまして…、
※入換(品川工臨) キヤE195系ST-18編成 越中島貨物
引上線へやって来ました。午後便の品川工臨です。この日は午前も午後も定尺キヤの発送がありました。
すぐに折り返して引上線へ。背景では淡々と150Mレールが降ろされています。
さて、上段の取卸しが終了しまして、再び留具を外す作業が始まりました。中央締結車の金具は門型クレーンの脇にある小さいクレーンで持ち上げているんですね。
中段のレールを降ろす準備が整ったところでこの日の作業は終わりのようです。この貨車は翌々日の26日に黒崎に向けて返却されています。
ということで、朝から夕方までレール輸送漬けの1日となりました。