本来であればC98の4日目となる今日ですが、ご存知の通り中止となっています。
ただですね、やっぱりコミケってすごいなと思ったのは、「エアコミケ」なるものがネット上で開催されているんですね。タダじゃ終わらねえという強い意志を感じます。
さて、弊サークル「Studio Sunshine」はもともとC98に参加する予定ではなかったのですが、せっかくの機会なので今まで出してきた同人誌に関することをちょっと書いておこうと思います。要するに、どさくさに紛れて宣伝しちゃえってことです。
それでは、いってみましょー。
臨時工事列車 Vol.1
発行日:2018年12月31日(コミックマーケット95)
Studio Sunshineの処女作、『臨時工事列車 Vol.1』。表紙の写真は、2018年5月10日に施行された川口~西川口間の定尺レール卸しを見に行った際に撮影したEF65 1104です。チキとかを表紙にしてもよかったんですけど、工臨の先頭に立つのは機関車ですから、表紙も機関車の写真にした次第です。
内容としては、「工臨」の定義に始まり、輸送方法、取り卸し作業、支社ごとの運行形態、牽引機などなど、工臨の基礎的なことを詰め込んだ1冊になっています。『「工臨って何?」という方から工臨愛好家の皆様までお楽しみいただける1冊』を目指して制作したんですが、まあ色々と反省点の多い問題作となっています。「字が太すぎて読みにくい」「機関車の解説が雑過ぎる」「裏表紙にComing Soonって書いてあるのに全然Comingしないじゃないか」などなど、たくさんのご意見ありがとうございました。反省点はVol.2の方になるべく反映させていただいたつもりです。
さて、この『臨時工事列車 Vol.1』を読み返してみたんですが、誤字脱字はさておき、ちょっと気になることがあったので1点だけ補足したいと思います。
4頁の「2.〇〇工臨」という項目で、特大貨物検査表に書かれている行き先について書いているのですが、最後の一文 『ロングレール輸送は基本的に取り卸し作業を行った直後の転回駅が書かれるようである。』 ってのがどう考えてもおかしいので、訂正させていただきます。これたぶん東高島経由を経由する東海道方面の工臨のような、何度も転回する列車を念頭において書いたんでしょうけど、「直後」じゃなくて「直前」の場合もありますよね。
具体例書いた方が早い気がするんで、初狩~笹子間でレールを卸す甲府工臨を例にして考えてみると…、
もし下り現場であれば、初狩~笹子間でレールを卸した後、甲府で転回して新小岩信号所に戻るので「取り卸し作業を行った直後の転回駅」で正しいんですが、
これが上り現場だと、甲府で転回した後に笹子~初狩間でレールを卸すわけですから、「取り卸し作業を行った直後の駅名」ではなく、この場合だと「取り卸し作業を行う直前の駅名」ですよね。
ってことで、この部分につきましては『ロングレール輸送は基本的に取り卸し作業を行う直前、または行った直後の転回駅が書かれるようである。』に訂正させていただきます。
こんな感じでだいぶ問題点の多い作品なのですが、当時の最新の話題だったり、コラムは結構力を入れて作ったつもりです。タイトルだけ書いておくと、
コラム① 持ち戻りと再設定
コラム② DE10エンド物語
コラム③ 次ムド連結工臨
特集1 岩切ロンチキ 越中島へ ~西日本豪雨災害に伴う補填輸送の記録~
特集2 東高島駅のいま
特集3 東北貨物線本線定尺現場
特集4 ロンキヤ 首都圏を往く
このような話題を取り上げていました。
こんなお話とか、
こんなお話ですね。
…、とまあこんな感じの作品でした。問題作ではあるんですが、C95で頒布した後、C96・97でも頒布しまして、C97において完売となりました。本当にありがたいです…。
臨時工事列車 Vol.2
発行日:2019年12月31日(コミックマーケット97)
Studio Sunshineの2作目、『臨時工事列車 Vol.2』。C96はサークル参加しなかったので、C97に合わせての発行となりました。ってか半年じゃキツ過ぎます。半年ごとに新刊出してるサークルさんマジで尊敬します…。
表紙は2018年11月11日に運転された川崎工臨の先頭に立ったEF81 95。Vol.1が65だったから次は81で…、っていう安易な発想でこうなりました。C97だし97号機の写真を…、と思ったのですが、よさげな写真が用意できなかったので95号機になりました。
Vol.1はレール輸送について書きましたが、Vol.2のメインの話題はバラスト輸送です。もともとレール輸送メインで活動してきたので、まともに記事書けるのか不安ではあったのですが、なんとか形にはできたのでよかったと思っています。ただ、Vol.1で書いたことを前提にしている部分もあるので、わかりにくい箇所もあったかなと思います。そこは反省ですね。
Vol.1の課題でもあった見やすさには、かなり気を配ったつもりです。まだまだ改善の余地はあるんですけどね…。
で、これも訂正したい部分がありまして…。21~27頁の「2018年越中島発着工臨の記録」に関してなんですが、21頁の凡例が間違っていたので訂正させていただきます。
持ち戻りは〇じゃなくて■です。赤の破線は運休(新小岩信号所から発車できなかった状態)です。C97当日に気付いて1人で青ざめてました。本当に申し訳ございません…。
ということで、相変わらず問題作ではあるのですが、Vol.2もコラムや最新の話題を盛り込んでいます。
コラム① 工?配? フシギな列車種別の物語
コラム② 回送車票のメッセージ
特集1 Last Cinderella ~帰ってきた青いロクヨンゼロ~
特集2 レール輸送は新時代へ
数としてはVol.1より少ないですが、内容は結構濃厚なものに仕上げたつもりではあります。ちなみにですが、コラム2に関してはもはや工臨と一切関係ないです。
…、こんな感じの作品です。バラスト輸送のことはもちろんなんですが、いま現在の工臨を取り巻いている環境を読み解くヒントになるようなお話もありますので、じっくりと読んでいただけたら幸いです。
以上2作品がStudio Sunshineの既刊になります。もしC99に参加できれば、上の2冊は増刷した上で持ち込むつもりですので、よろしくお願い致します。
さて、C99のお話なんですが、実施されるのであれば申し込むつもりです(というか、実施されないとなるとさすがに色々ヤバいのでは…、と思ったりしているわけですが)。もし参加できれば、当然新刊を書くことになりますが、『臨時工事列車 Vol.3』はほぼ確実に制作することになると思います。それに加えて、工臨とは関係ない、単発モノの作品を1つ制作できたらいいなと考えています。こちらはまだ構想段階ですので、何か決まりましたらこのブログで発表したいと思っているところです。
以上、エアコミケのどさくさに紛れて宣伝しちゃおうのコーナーでした。