先日は中之条工臨を撮りに群馬へ行ってきました。
いつもなら高崎線でちんたら北上するのですが、今回は新幹線で高崎までワープ。C58の配給を撮りに行くであろう方々が51Bに乗り込むのを横目に、こちらは1301Cに乗車。高崎の手前でDD51が起動しているのを確認し、高崎からは吾妻線に乗り換えます。
で、やって来たのは小野上駅。積み込み場にホキが留置されていました。
ここから祖母島駅に向かって歩いていきます。
途中、脇道に入って寺沢踏切を見学しつつ、30分ほど歩いて第一吾妻川橋梁を見下ろせるポイントへ。
工9547 中之条工臨 DD51 842+チキ4車+DD51 895 祖母島~小野上
程なくして中之条工臨が登場。残り2機となった高崎DD51のプッシュプルにチキ4車の2段-2段、非常に美しい編成です。
さて、ここから駅に戻って吾妻線に…、ってやっているとだいぶ時間がかかってしまいますので、中之条まで一気にワープ。
中之条の駅に着くと、既に山越器の設置が始まっていました。今回は2ユニットとも中之条行きの50Nレール輸送、まずは下り方のユニット(チキ5253-5220)から取卸しが始まります。
中之条工臨の取卸しは3番線(下1)を使用して行われます。高崎支社のレール輸送は行き先によって運転形態がバラバラなわけですが、日中に高崎を出て取卸しを行い、その日のうちに高崎まで戻ってくるという運転形態は、意外にもこの中之条工臨のみとなっています。
設定頻度も低めで、概ね年に1回程度の運行となっています。加えて今ではすっかり貴重になったDD51のプッシュプル牽引というこもあり、大勢のファンが中之条駅に集結しました。
そうこうしているうちに2つ目の山越器の組み立てがスタート。2ユニット分の取卸しを山越器4台で一気に片付ける現場もありますが、今回用意された山越器は2台。1ユニットずつ取卸しが行われていきます。
山越器の組み立てが完了。
チェーンブロックが取り付けられまして…、
レールにチェーンブロックを取り付けるために、ギッチリと積まれたレールを崩していきます。
レールを降ろす側の緊締装置を倒しまして、これで取卸しの準備が完了。
お待ちかねの取卸し作業がスタート。
チェーンブロックにレールを取り付け、ロープで引っ張って水平移動させ、所定の場所に降ろす。この作業が何度も繰り返されていきます。
せっかくなので、色々な角度から作業を見学。
高崎方に連結されたDD51 895。長らく4機体制の続いていた高崎のDD51ですが、888号機と897号機が廃車になりまして、残るは842号機と895号機の2機となってしまいました。反対側に連結された842号機は元お召し機、895号機は元お召し予備機、2機しかいないのでプッシュプルになるとこの組み合わせしかあり得ないのですが、よくよく考えると何ともすごい組み合わせです。
跨線橋を上りまして、今度は上から作業を見学。序盤は大盛況だった線路脇も、気付けば半分近くの人数まで減っていました。
上から眺めるとチェーンブロックを取り付ける様子がよくわかります。
ちょっとアングルを下げまして、階段の中腹あたりからも1枚。このくらいの高さが一番取卸し作業の様子がわかりやすいんじゃないでしょうか。
そうこうしているうちに1ユニット目の取卸しが終了。ここで一旦作業が中断され、休憩時間に入ります。外から眺めているだけでもかなり暑かったですから、実際に作業をされている方々の体感温度は相当なものだったと思います…。
しばらくして、作業再開。まずは山越器をもう一方のユニットへと移動させます。
分解してもう一度組み立てるのかと思いきや、持ち上げてそのまま移動。
緊締装置を越える時なんかは、なかなかの迫力があります。
山越器の移動も完了しまして、後半戦がスタート。
最初のうちは、跨線橋の日陰から望遠で見学。
圧縮構図もなかなか迫力があっていいもんです。
せっかくなので、入場券を買ってホームにも入ってみました。
日中にホームから取卸し作業が見学できる駅ってのも、なかなか少ないんじゃないでしょうか。しかもこんな間近で…。
あんまりホームに居座っていると外から撮っている人の邪魔になりそうだったので、ささっと撮って出場。再び跨線橋へ。
いつの間にかこちら側にも光線が当たるようになっていました。上からも下からもホームからも撮れて、光線も申し分なし。中之条の取卸しって(撮影するには)かなり条件のいい現場の1つなのではないでしょうか。
最後の1本は下から広角で。中之条駅到着から約3時間、50Nレール91本の取卸し作業が終了しました。
すぐさま山越器の片付けが始まります。
この後は先行列車で先回りして復路を撮ろうと思っていたのですが、暑いし腹も減ったので予定を変更。駅前の「ほづみ」さんでラーメンをいただきました。水分はもちろんですが、塩分補給も大事です。野菜たっぷりでめちゃめちゃ美味しかったです。
で、再び跨線橋を渡り…、
発車待ちの中之条工臨を見学。895号機側の前照灯が点いていました。
その脇では撤収作業が続いていました。
そして発車。動き出すと同時に曇り始め、復路もまた不安定な天気との戦いになりそうだなあと思いつつ、続行の電車で中之条を後にするのでした。
以上です。