前編の続きです。
2017.3.15 単9491 EF65 1104 金町~新小岩信
2017年1発目の撮影は新小岩への単機回送でした。異様なまでに高い架線柱がいい味出しています。
2017.3.15 工9563 大宮操工臨 EF65 1104+チチキ11車 新小岩信~金町
折り返しの大宮操工臨。高砂で1104号機を撮ったのはこれが初めてだったようです。
その約1週間後は北部仕業庫に佇む1104号機を、
さらに2週間後には交番検査庫で検査中の1104号機の姿を見ることができました。
2017.4.14 工9872 八王子・野辺山・南松本工臨返空 EF65 1104+チキ6車 金町~新小岩信
続いて4月14日の八王子・野辺山・南松本工臨返空。田端操工臨のついでだったと思います。
2017.5.12 工9543 大宮操工臨 EF65 1104+チチキ14車 新小岩信~金町
新金線で撮った写真が続きます。5月12日の大宮操工臨はチ・チキ合わせて14車の長編成。チキ5200形が1両も混ざっていないという編成美も加点要素です。
大宮操から田端に帰ってきたところも撮影していました。北部仕業庫の中にはEF81 95。2エンド側の白髭が懐かしいです。
2017.5.26 工9563 黒磯工臨(大南=7) EF65 1104+ロンチキB編成13車 久喜
続いて5月26日の黒磯工臨。この頃のマイブームだった久喜B。この日はなかなかいい位置に停車しました。
2017.7.20 工9964 国分寺工臨 EF65 1104+チチキ3車 八王子
しばらく間が空きまして、7月20日の国分寺工臨。この時期はEF64牽引が続いていたので、久々のPF登板だったと記憶しています。
2017.10.20 工9955 拝島工臨 EF65 1104+チチキ3車 八王子~北八王子
さらに間が空きまして、10月20日の拝島工臨。4年半ぶりの拝島行き短尺レール輸送だったそうですが、拝島工臨の運転頻度を考えればまあそんなもんかって感じですよね。
さらに約1ヶ月後、第17回ふれあい鉄道フェスティバルに向かう道中で1104号機の入換を見ることができました。南亘り踏切を渡り、交検1番線に入ったようです。
2017.12.28 工9771 逗子工臨(浜南=25) EF65 1104+ロンチキA編成10車 大船
2017年ラストの撮影は12月27日発送の逗子工臨。この年は年末ギリギリまでロンチキの発送がありました。まずは大船で入線を撮りまして…、
2017.12.28 工9772 逗子工臨(浜南=25) EF65 1104+ロンチキA編成10車 東戸塚~保土ヶ谷
現場も撮影。ちょこちょこロンチキ現場に行っていた時期ですが、1104号機は相性が悪いのかなんなのか、これが初めての現場での撮影となりました。この日の現場は横須賀線 東戸塚~保土ヶ谷の上り線。猪久保トンネル近辺での取卸しでした。
2017.12.28 工9767 逗子工臨返空(浜南=25) EF65 1104+ロンチキA編成10車 鶴見~東高島
返空は千鳥橋踏切で。この年から横浜支社ロンチキの回転駅が横浜羽沢から東高島に変更され、東高島界隈でもロンチキを撮影することができるようになりました。
東高島での入換も撮影。空気が澄んでいて気持ちのいい朝だったと思います。たぶん。
2018.2.14 工9393 品川工臨(大北=19) EF65 1104+ロンチキB編成10車 浦和~大宮操
2018年1発目の撮影もロンチキ現場。今回は東北貨物線北行の浦和~大宮操間での取卸しでした。浦和駅を出たところから新浦和橋の手前あたりまでです。
2018.3.30 工9486 東神奈川工臨(浜南=36) EF65 1104+ロンチキA編成10車 八王子
続いて3月29日発送の東神奈川工臨。
この日は現場には行かず撤収したみたいです。
2018.5.11 工9390 東大宮操工臨 EF65 1104+チキ4車 西川口~川口
1104号機牽引の工臨で最も印象に残っているのがこの東大宮操工臨。末期はすっかりおなじみの列車になりましたが、当時は異例中の異例だった東北貨物線本線上での定尺レール取卸し、その記念すべき1発目の牽引機に1104号機が充当されました。
深夜のラブホ街のすぐ脇で行われる定尺レール取卸し。実にカオスな空間でしたが、投光器に照らされる1104号機の姿は最高にカッコよかったです。
2018.6.2 工9964 国分寺工臨 EF65 1104+チチキ3車 国分寺
そして6月2日の国分寺工臨。工臨の牽引機としてはこれが2018年ラストの撮影となりました。
この日は高尾終が15分ほど遅れており、切り離し作業まで観察することができました。
約3週間後に車体洗浄中の1104号機を撮影。これが2018年ラストの撮影となりました。
2019.6.6 工9870 新鶴見工臨(八南=3) EF65 1104+ロンチキA編成10車 西国分寺~新小平
2019年は工臨自体をあまり撮っておらず、1104号機の撮影はこの1回のみとなりました。暗過ぎて機関車の番号わからないですけどね…。自分にとっての越中島ロンチキの現場撮影はこの小平トンネルでの取卸しが最後となったわけですが、ラストに相応しい激エモ現場でした。
そして迎えた2020年、田端運転所のEF65は大きな転機を迎えることとなります。
2020年9月10日、レール輸送用新型気動車キヤE195系の量産車が田端運転所へとやって来ました。第一陣の到着を南部機留区で静かに見守っていた1104号機、田端PF最後の砦であった工臨仕業にも終焉の2文字がちらつき始めます。
この頃になると、外装の痛みも目立つようになってきました。
2020.11.6 工9931 東高島工臨 EF65 1104+ホキ4車 東高島
続々とキヤE195系が送られてくる傍らで、1104号機は残された仕事を淡々とこなしていきます。11月6日には横浜支社向けの砕石輸送に登板。川崎貨物から東高島までの工9931列車のほか、約6年ぶりの運転となった東京貨物ターミナル回転のホキ工臨の牽引も務めました。
そして越中島チキ工臨ラストイヤーとなった2021年。1104号機は支社分割2本を含む7本の工臨を牽引しました。
2021.1.12 工9543 大宮操工臨 EF65 1104+チキ4車 新小岩信
そのうちの1本が1月12日の大宮操工臨。1104号機が最後に牽引した昼発送となりました。また、この翌週から新小岩信号所を発車するチキ工臨の番線が6番線から7番線に変更され、幾度となく見てきたこの光景もこれが最後の撮影となってしまいました。
そして迎えた2021年3月5日。越中島貨物駅(東京レールセンター)から最後のチキ工臨が発送されました。長きにわたり運転され続けてきた越中島チキ工臨の最終便となった我孫子工臨の牽引機を務めたのが、他でもない1104号機なのでした。
2021.3.5 工9723 我孫子工臨 EF65 1104+チキ6車 新小岩信
そして1104号機自体もこれが最後の牽引仕業となりました。我孫子までレールを送り届けた後は単機で田端へ帰還。
3月ダイヤ改正の前日の3月12日は同僚と共に南部機留区に留置されていました。翌週の3月15日からはキヤE195系尾久車が運用を開始し、田端運転所のEF65の運用は激減することになります。
それから5ヶ月が経ち、遂に旅立ちの時がやって来ます。
2021.8.18 配9547 EF64 1053+EF64 1053 尾久
2021.8.18 配9941 EF64 1053+EF65 1104 松本
2021年8月18日、1104号機はEF64 1053に牽引されて長野車両センターへ。同僚の4機は全て検査を通ったという状況下でしたが、1104号機は一足早くお別れということになりました。
回送車票には「3955695.2km」の文字が。東京機関区への新製配備から43年、長い長い歴史に幕を閉じました。
さて、今までに撮った1104号機の写真を振り返ってきました。客車を牽いている写真など1枚もありません。JR貨物に貸し出されて貨物列車を牽いていた頃の写真もありません。43年という長い歴史から考えれば、ラスト数年間の短い記録に過ぎないと言えるでしょう。
確かに十数両もの青い客車を率いて東海道・山陽を駆け抜けていた頃に比べれば、現代の姿は見劣りするものなのかもしれません。しかしながら、貨車いっぱいに積んだレールや砕石とともに、時には夜を徹して走り抜けていく姿には、胸を熱くさせるものがありました。そして、陰ながら鉄道の安全運行を支えるという使命を全うする姿にも、大いに魅力があったと思います。今日も1104号機の運んだレールや砕石が、どこかで鉄路の安全を支えていることでしょう。
最後になりますが、約43年にわたる活躍、本当にお疲れ様でした。
さよなら EF65 1104