昨日分です。
レール輸送の歴史がまた大きく動いた1日でした。
やって来たのは首都圏レール輸送の総本山、越中島貨物駅。積込線の新型クレーンに番号が貼り付けられていました。引上線側から見て一番手前が6番、一番奥が1番となっています。
そんなクレーン更新工事真っ只中の越中島貨物駅に、聞き慣れたエンジン音が響き渡ります。
※入換 キヤE195系ST-1+ST-14+ST-9編成 越中島貨物
ロンキヤの東京レールセンター初入線から半年、遂に定尺キヤも東京レールセンターにやって来ました。定尺キヤが東京レールセンターに入線するのはこれが初めてで、越中島貨物線、さらには新金線も今回の回送が初入線となりました。
光線は悲惨ですが、初めての入線なんだからこのアングルしかないでしょう…、ということで。
今回は3編成が田端から越中島貨物駅まで回送されました。編成は引上線側から見てST-1、ST-14、ST-9の順。登場から3年、キヤE195系の礎を築いた量産先行車 ST-1編成を先頭に越中島貨物駅に入線するという、涙なしでは語れない展開となりました。たぶん偶然です。
保守用車標識灯もしっかり点灯していました。定尺キヤのこれが点灯しているところは初撮影。点灯のパターンはロンキヤと同じです。
引上線で折り返し、レールセンター南側の貨車置き場に入線していきます。歴史的瞬間です。
だいぶ奥の方まで入っていったので、しおかぜ橋からは撤収。運河の対岸へ移動します。
積卸作業場に留置されていました。手前にはレールの積まれた定尺チキ。過渡期ならではの光景です。
散々越中島貨物駅に来ておきながらスルーし続けてきたこっちのクレーンと絡めて1枚。
まるでイグアナのような見た目をしたこのクレーン。用途は主に2つありまして、1つは運河に到着した艀(はしけ・貨物用の小舟)に積まれているレールの陸揚げ作業、もう1つは陸揚げしたレールを貨車に積む作業です。
レールを吊り上げる部分はこんな感じ。吊り上げ部分に対してクレーンの図体がデカすぎねえかと一瞬思いましたが、運河と線路の距離を考えるとこれくらいの大きさが必要なんでしょうね。
で、気付いたらクレーンがこちらの方まで移動していました。貨車への積み込みもこのクレーンで行うので、線路に対して並行に動くことができます。ちょっと奇妙な光景です。
程なくして、積み込み作業がスタート。線路の脇に置かれていたレールが吊り上げられます。
キヤに積み込み…、ではなく手前にいるチキの積み込み作業でした。
ST-1編成の手前にはチ1002の姿が。1957年改造(部品流用)というバケモンのような貨車です。後ろのST-1編成は2018年製造ですから、実に61年差の並びです。
そんなST-1編成ですが、よく見たらレール積下装置が起動していました。結局量産車に取り付けられることはなかったこの装置。今後使用されることはあるんでしょうか…?
いつまでも眺めていたいところですが、おなかも減ったのでここらで撤収しました。
遂に東京レールセンターへの入線を果たした定尺キヤ。レール輸送新時代に向けての大いなる一歩となりました。
以上です。